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BOSSの壷

"Southern Valley" の日常とBOSSの《壷》をお伝えします。

「こも芝」って、知ってますか?

2011-01-05 08:05:02 | ご報告
ピケボンパパが満身の力を込めて引っ張っているのはクズフジのツル。
ツルは地中から樹木に巻き付いて成長するが、木の表皮を痛めたり日光を遮って樹木を枯らす。
当初は風情のあるように見えたツルだが、フィールド造成の大きな障害になってバスターズを苦しめる。

とにかく黙々と頑張るタイプのピケボンパパだが、少年のような部分もあり、
休憩時間にはラジコンカーを走らせてご満悦だった。

  

ジェイク&ブルースパパのAMGちゃんも社会復帰し、元気にフィールドへ現れた。
この美しきメルセデスお嬢様も14歳になるらしい。あと10年は頑張って頂きたい。

真冬のコンビニ弁当は寒すぎる。~で、最近はカップメンが大活躍。
自宅からカッチンコンロを持ち出したが、屋外ではお湯が沸くのが遅すぎる。やはりホワイトガソリンのバーナーか?
まぁ、電気も来たのだから、そろそろIHコンロでも買おうかな。

  

今日は正月気分を味わうはずだったバスターズの面々に、突然降って湧いた「こも芝貼り」の大作業。
アウトドア系のファッションで正装したオジサン達だったが、結局はドロだらけになった。

さて、「こも芝」とはナンゾや?

40メートルのムシロには薄い紙が貼ってあり、その紙には無数の「こも芝の種」がヘバリついている。
これを伸ばしながらピンで斜面に固定するのが「こも芝貼り」。
こも芝は「通常の芝より背が高く、乾燥に強い。根を旺盛に伸ばす斜面の救世主」だ。
造成した斜面は風雨にさらされて表面の土や砂が崩れ落ちる。それを防ぐ役目があるのだ。
もちろん、春になれば青々とした景観で、殺伐とした地面を覆い隠してくれる役割も大きい。

  

ただ、この場所の斜面は急すぎて作業が難しい。
バスターズはズルズルと滑りながら、斜面にヘバリついての作業になった。
まだ全体の半分ほどだが無事にこも芝を貼り終えて、今度は表面に土をかぶせる。
ムシロの隙間に土が入り込むように、バラバラッと勢い良く土をかける。
これがまた一苦労。小さなトラック一台分の土をスコップでバラ巻く。

春になり、辺り一面が緑に覆われる姿を想像して頑張りました!

 

作業を終え、フィールド近くのスズキさん宅へ新年の挨拶へ向かう。
スズキさんは元・温室建築のプロで、現在は引退なさり悠々自適に暮らしておられる。
我らが山主ケンさんのお友達でもあり、当初からクラブハウス建築の相談に乗って頂いている。

DOX フィールドのクラブハウスは温室型を考えている。
単なる休憩小屋では私らしくない。光が燦々と降り注ぐガラス温室こそ、あたたか好きなイタグレに向いている。
そこで、ご引退時に多くの建築部材を残されたスズキさんに白羽の矢を立たせて頂いた訳だ。
数字に強いダービーパパに細かい打ち合わせは丸投げし、
出て来た結論(今のところ)は納得の「10メートル×10メートル」の大きな温室。
なんでも、在庫の鉄骨を切り刻む手間を省くため、「そのままサイズ」になったらしい。

フィールドのクラブハウスは、決して立派な設備を有するものではない。
せっかく、遠路はるばる富津まで足を運んで頂きながら、突然の雨や風、真冬の寒さや真夏の暑さに苦しむのは申し訳ない。
そんな時の避難場所として存在するのがクラブハウスだ。
ここ富津のDOX Field はスマートにアウトドアをお楽しみ頂くために造るフィールドなのだが、
過酷な辛さを耐え忍ぶのはゴメンだし、第一、愛するイタグレたちが可哀想だ。

私はインドアとアウトドアの明確な境目のない、その中間的な場所が大好きだ。
縁側みたいな場所を拡大解釈した「アウトサイドスペース」に身を置くと心が休まる。
だから、「芝のフィールド」~「自然な樹木」~「植栽した草木」~「縁側的なスペース」~「クラブハウス」を重視し、
「汚れやすいアウトドアの中の、人工的に造作した清潔で便利な空間」を目標に仕上げてゆきたいと思う。

~そんな夢を語りながら帰りのアクアラインを走っていると、助手席のダービーパパの横顔が夕陽に赤く染まっていた。
さぁ、DOX field の仕上げに向かって今年も頑張るぞっ!

 

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