パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

ワンダーでワンダー(なんのこっちゃ)

2010-07-06 23:10:10 | Weblog
 すっかり間が空いてしまったが…日本相撲協会…完全に世論対策の失敗の結果だと思うね、私は。

 朝青龍の問題にしたって、全然たいした問題じゃない。

 話が飛ぶけれど、被害者が一人もいない「姉歯物件」騒動と同じ。

 女性宇宙飛行士の山崎さんだと思うが、テレビで、何かに対してお礼を言ったのだが、それがまあ、気を使っていることったらない。

 そこまで丁寧にしなくてもいいでしょうに、と思うくらいに深々とお辞儀をしていて、もともと日本人だから、そのことに違和感はないのだが、多分、外から見ていて、「今の日本にはこれくらいしないとまずい」という判断があったのではないか。

 昨日、「ワンダーワンダー」の再放送で、京都の知られざる豪華別荘群を見た。

 証券の野村家とか、主に明治時代に成功した実業家たちが競って東山のふもとに別荘を建て、豪華な庭を造った、それを紹介いているのだが、半分くらい見て、嫌になって消してしまった。

 なぜなら、そこにあるのは、ただ感覚を楽しませるものだけ。

 精神性のかけらもない。

 当人たちは、そうは思っていないだろうけど。

 我こそは、日本の伝統精神を継承しているのだと気張っているのだろうが、例えば、龍安寺の石庭にあるものは、「日本精神」なんかじゃないだろう。

 それは、誰が見ても明らかだ。

 龍安寺の石庭にあるものは、精神そのものだ。

 龍安寺を引き合いに、叩いているわけじゃない。

 逆だ。

 東山の豪華な庭を見ているうち、龍安寺を思い出し、ずいぶんちがうなあ、どこがちがうのだ、ああ、龍安寺にはある「精神」が、ここにはないんだ、と思ったのだ。

 じゃあ、何がある?

 感覚だ。感覚を楽しませる仕掛けだけだ。

 多分、「当主」たちは、自信満々でNHKの取材陣を迎え入れたんだろうが、豈図らんや、成金の馬脚(素顔)を現してしまったというわけだ。