ドッグシェルター

保護犬の紹介、お知らせ、ご支援のお願い

シェルター設立からの苦節

2008年07月01日 | Weblog
もともとシェルター設立を決断した理由は、徳島多頭飼育の犬達を
多頭飼育場からシェルターに移動させる計画だった。
それが、4頭救出に成功し、5頭目の引き出しを目前に、保護主の息子である
それまで飼育に関与していなかった者が、これ以上は手離さないと突然の阻止。
徳島のスタッフが何度も説得を試みたが、
犬にとってここに残ることは幸せではない。
犬の幸せを一番に考えて欲しいと懸命に説得したが、
「残った犬は自分の犬にしたい。これ以上犬を連れ出すなら、二度と出入りしてくれるな」とまで言われ断念した。もっと酷いことも言われている。
その父親であって、犬の保護主は犬を全部手離したいので、
引き取りを頼みたいと、一方は残りの犬は手離すつもりはない。と
親子で意見がぶつかり合い、もう第3者の私達にはこれ以上立ち入れる状況では
なかった。
シェルター設立の際に募金のお願いを呼びかけたが、
支援金は殆ど集まらず、現実はこんなもんなんだなと思いました。
そんな中お2人の支援者様が高額の寄付をして下さり、やっと300万近くの
ご支援を頂きました。
規模も大したものは叶わなかったが、犬舎のスペースを広くとり
できるだけ犬達にストレスを感じさせない様に、衛生管理ができやすい様に
狭いスペースに押し込むやり方は絶対にしたくなかった。
資金に余裕がなく、屋根も付けれなかったが、これもある方による後の資金援助
により、半分のスペースのみ屋根の取り付けが実現。
シェルター設立時にご寄付して下さった方への
恩返しは、シェルターで保護している犬たちに一頭でも多く、
家族が見つかることではないかと思っています。

シェルター設立への決断も、多頭飼育の切迫した危機感漂う状況に、
必要に迫られて実現に向けて無我夢中だった。
特別なスポンサーや会員のような支援者もいる訳でもなく、十分な資金の
調達もないまま、ただ思いは一つで、
あの劣悪な環境にいる子達の為に何とかしたい。
大きなことはせず、地道な活動の身の丈に見合ったシェルターにしたいと
考て節約できるところは節約をする。だが犬の為に必要なものは必要で
シェルターを維持していくことは、最低限の資金は絶対に必要なのです。
毎月の家賃、毎月の餌代、毎月の光熱費、毎月の医療費、毎月の飼育スタッフ
のアルバイト料、犬には感情もある。要求もある。毎日のお散歩も必要である
適当な運動も必要である。食事管理も、健康管理も、飼育環境も、衛生面
全ては管理が大切なことばかりです。

毎月の資金調達の方針が支援者からの支援金だけでは、限界があるのでしょうか?
我々のようなピーアール力のない保護団体には、支援金は集まらないようですが、
死の宣告を受けた命、恵まれない環境下で耐え苦しんでいた命、
終生の終の棲家を見つけてあげるまでは、何としても守って上げなければと
思います。
保護活動は強い信念がなければ、挫折してしまいます。
犬のことを思えばこそ、幾度と無く悔しい思いをし、
資金もなく不安に押しつぶされそうになる時もあります。

徳島多頭飼育レスキューどころではない状況だ。
こちらも資金的危機。
この2年シェルターのお陰でたくさんの命を救い出すことができました。
そして多数の犬達が幸せに出会えました。それだけが励みでしょうか
まだまだ、活字ではうまく表現しきれないことを、カイト君の一時預かりママ
さんが、書いてくれています。
シェルターのことを分かってくれているお一人です。
カイト君の家族募集中です。

ピーアール 力に弱いDSVですが、ご支援のお力を貸して頂けないでしょうか。