ドッグシェルター

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シェルターがあってこそ救えた命たち②

2009年07月24日 | Weblog

保護活動は犬も活動家も、相手の都合を要求される場合がとても多い。
シェルターを設立する前は、常に保護場所に悩まされた。
ボランティア独自で保護するにしても限界がある。
タネ吉改めモンド君の場合、 3年半前の12月のある日、保健所に相談をしたという、タネ吉の親類から代表に相談が入った。
タネ吉の主は、一人暮らしのご老人だった。
タネ吉を一頭残して、家には帰らぬ人となった。
そこで、犬嫌いだった親類がタネ吉の処遇をめぐって、引き取り先が見つからなかった場合、保健所に引き渡すしかないと言う。
しかし、保健所のある心ある担当者から紹介を受け、相談をしてみたらどうかと、タネ吉の親類から代表に連絡を頂いたことが、
タネ吉の生と死の分かれ道のターニングポイントとなったのです。
ですが、直に保護する場所が無かった当時、代表は親類の方に必ず引き取りに来ますからどうか、それまで最低限のお世話で構いません。
置いておいて頂けないでしょうかと、頼んだ。
親類の方は、代表に散歩は出来ないが餌くらいは与えられます。
そのくらいで良ければ、こちらも好き好んで処分はしたくないですから・・・。と
そして、時折タネ吉の様子も見に行きつつ、年を越え、シェルター設立へ向けて具体的な準備に入ることになった。年を越えて2月、タネ吉の親類から代表に連絡が入った。あの~、まだですか?タネの引き取りは>?
あ、もう少し待って下さい。そうして、第2のターニングポイント、シェルター設立に伴い、どうにか、タネ吉の保護が可能になった。あの時代表が諦めて
いたら、もし、シェルターがなければタネ吉の引き取りは叶わなかったかも
しれない。あの当時から中型犬クラスの犬の預かり先は、そう簡単には無くていつも、飼い主から直に引き取って欲しいだの一方的期限を付けられ
悪戦苦闘を強いられる保護活動の現実。
現在保護している犬達の全ては、シェルターがなければ救えなかった命であると言っても過言ではない。
そして代表の救うという強い意志があってこそ救えた命です。
そんなタネ吉も、シェルターで暮らした2年もの月日を卒業した日から
一年、新しい家族にダイヤモンドのモンドとしゃれた名前を名付けていただき
とても大切になさっている。
代表は命を救う活動に楽なことはない!と言う。
どうすれば救えるのか、悩みに悩み、解決を見出して来た。
だけど縁した犬しか救えないし、全てを救えるはずもない。
その時心を込めて動き汗をかいた分、救えた命です。

懐かしき日々・・・

幸せを掴んで一年のモンド君、

いまだシェルターで家族を待つ日々のクッキー

クッキーはひたすら幸せの赤い糸を待つ日々です。