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IgA腎炎 張琪氏漢方治療7 補腎法治療4(腎病漢方治療231報)

2014-01-10 00:15:00 | IgA腎炎 漢方

患者:徐某 30歳 男性

初診年月日2005613

病歴

腰酸痛の軽重7年、ここ3日加重。患者は1996年現地の検査で尿蛋白(2+)であったが未治療。1998年明らかな誘引なく腰酸痛症状が出現、河南省同済病院に入院治療、蛋白尿は一度は陰転、退院後尿蛋白(1~2+)、血圧140/100mmHg2000年初頭から現地病院で煎じ薬及びnifedipine、卡托普利(ACE阻害剤 カプトプリル)治療を受けた。尿蛋白は1+~2+と波動、3日前明らかな誘引無く、咳嗽、咽痒症状が出現し、腰酸痛症状が加重。検査で尿蛋白(3+)、Cre135μmol/L153m/dL)、更なる治療目的で氏を受診入院となった。

症状

腰酸痛、咽干不快、納食二便正常、舌痰紅、脈沈弦。血圧140/95mmHg、咽部充血、双下肢無浮腫。尿ルーチン検査:尿蛋白(3+)、潜血(3+)、?(ケトン体+)、沈渣RBC810/HPCre134μmol/L1.51m/dL)、BUN7.61mmol/L45.77m/dL)。ヘモグロビン13.2g/dl、ヘマトクリット36.2%、尿蛋白定量1.15/24hr

中医弁証:腰痛(脾腎両虚、濁毒瘀血内蘊)

西医診断:慢性糸球体腎炎;病理診断:IgA腎病

治則治法:扶正袪邪、標本兼治。補脾益腎、活血解毒泄濁

方薬参耆地黄湯加味

生地熟地黄20g 山茱萸20g 山薬20g 茯苓15g 牡丹皮15g 澤瀉15g 黄蓍30g 太子参20g 麦門冬15g 大黄(泄毒濁)10g 草果仁(温中燥湿散寒)15g 川芎15g 赤芍15g 白花蛇舌草30g 半枝蓮清熱解毒、化瘀消癥、利小便、利湿抗癌)30g 蒲公英30g 連翹20g 甘草15g

水煎、毎日2回に分服。

二診

725日、乏力、肢軟あり、納食と二便は尚可、舌紅少苔、脈弦数。尿潜血(2+)、尿沈渣RBC1~2個/HP、尿蛋白(+)。Cre103.8μmol/L1.16m/dL)、BUN6.81mmol/L40.86m/dL)、血圧110/70mmHg、咽部充血無し、下肢に浮腫無し。

扶正袪邪、標本兼治を以って治療する。益気養陰補腎、活血化瘀利湿。

方薬:参耆地黄湯加減

生地熟地黄20g 山茱萸20g 山薬20g 茯苓1520g 牡丹皮15g 澤瀉15g 黄蓍30g 太子参20g 益母草(活血利水消腫)30g 丹参15g 赤芍20g 川芎15g