みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#13 終末預言 by R.C. Sproul

2021年12月12日 | 終末預言 
Christ Coming in Glory (Mark 13:24–36) — A Sermon by R.C. Sproul

配信第13回:最初から6分11秒まで

全文の日本語訳を提示する。

(メッセージ開始)

今朝、私たちはマルコ福音書13章に戻ろうと思います。

13章24節から36節までを朗読します。

お集まりの皆さん、神のことばの朗読のためにご起立お願いします。

「それらの日々に、艱難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たなくなるだろう。天の星々は落ち、天にある力は揺り動かされるであろう。その時、彼らは人の子が大いなる力と栄光とともに雲の中でやってくるのを見るであろう。その時、人の子はみ使いを送り、四方の風から、地の最も遠くの部分から、天の最も遠くの部分から、ご自身の聖徒を集めるであろう。いちじくからこの例えを学べ。その枝が柔らかくなり、葉が出始めると夏が近いことを知る。同様に、これらのの事々が起きるのを見る時、それがー戸口までー近づいていることを知る。確かに、あなたがたに言おう、これらすべての事々が起こるまで、この世代は決して過ぎ去らないだろう。天と地は消滅するであろう。しかし、私のことばは決して消滅しない。しかし、その日と時間については、誰も知らない。天のみ使いさえも知らないし、御子も。しかし、御父のみが知っている。警戒せよ、注意せよ、そして祈れ。あなたがたはそれが何時であるかを知らない。それは、まるで遠くの国へ行く人のようだ。彼は自分の家を離れ、僕たちに権威を与えた。それ故、注意せよ。あなたがたが家の主人がいつ帰ってくるかを知らないー夕であるか、真夜中であるか、鶏の鳴く時か、あるいは朝なのか。突然、主人に寝ているのを見られないように。そして、私があなたがたに話していることを、すべての人に話している「注意せよ。」

天と地のすべての権威が御父によって与えられた主イエスの口から発せられたのがこれらのことばだ。

これらのことばを聞く耳のある者は、これらのことばを聞きなさい。

席について下さい。

(祈り)

もう一度、主よ、あなたが聖霊の人格において助けをお送り下さるようにお願いします。

聖霊の御助けにより、主によって語られたこれらのことばを理解することができますように。

主にある教会に与えられた約束を曲解しないようにお祈りします。

それらのことばや約束を、元来の意味をもって私たちが受け入れることができますように。

主イエスキリストご自身の御名によって、これらの事々をお願い致します、アーメン。

(メッセージ開始)

マルコ13章の学びを始めたことはご承知のはず。

この章は、教会史において、特に現代において極めて重要な問題を含んでいると最初に申し上げた。

聖書の信頼性と主イエスの信頼性という2つの問題を含んでいる。

旧約聖書において、預言者が将来のことについてある予見をし、もし彼の予見が実現しなかった場合、その預言者は偽預言者と見なされた。

この章は、イエスによって与えられた預言の中で、最も信じ難い将来予見を含んでいる。

それは、エルサレムの神殿の破壊の予知であり、エルサレム自体の崩壊の予知だった。

加えて、ユダヤ人の全世界への離散だった。それは、イエスの全盛期における平凡な予言者がそれほどすぐに来るとは想定し得なかった事態だった。

神秘的な正確さをもつイエスの将来預言には、栄光と力におけるご自身の来臨の宣言が含まれていた。

しかも、イエスが話したこれらの事々のすべては、ひとつの世代という時間枠の中に含まれていた。

キリストの神性、全知全能、あるいは主の教えの無謬性を否定する人々や、聖書の無謬性を否定する人々は、このマルコ13章や主が証拠として与えたこれらの時間枠を、イエスや聖書全体を拒絶するための材料として指摘する。

マルコ13章に関する前回の2つの私のメッセージにおいて、弟子たちが尋ねた「これら事々は何時起きるのですか」という質問に反応してイエスが答えた事々を、非常に多くの学者が指摘しているということを紹介した。

そして、イエスは、ご自身の来臨のしるし、時代のしるし、艱難のしるし、戦争のしるし、戦争や飢饉のうわさなどを語った。


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