みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#445 神の法序論

2019年11月02日 | 神の法
序論
聖書律法の有効性
 
p3~
The Validity of Biblical law
INTRODCTION
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇


キリストの来臨の目的は、この文化命令の達成であった。

第二のアダムであるキリスト(第一コリント15:45)は、律法に完全に服従された。

キリストは、選びの民を贖い出して義の身分に回復させるために、彼らの罪を負って十字架上で死んで下さった。

贖われた者たちは、原初的創造目的の遂行、すなわち神の下での実効支配、契約遵守、律法の義の完了(ローマ8:4)のために召し出された。

コメント:
律法の「要求」ではない。原典をみると、το δικαιωμα του νομουと書いてある。英訳すると、the righteousness of the law、すなわち律法の義。

律法は一貫して神の目的の中心。

神は、原初的目的を遂行するために人間を再び召し集めておられる。

人が義と認められるのはもっぱらイエスキリストにある神の恵みによるが、聖化は神の律法による。

コメント:
聖化とは分離という意味。
すでにどこかで見たように、病気や悪、異教などから切り離される(分離される)ために律法を守る必要があった(ある)。

神の新しい選びの民クリスチャンは、エデンにおいてアダムが、また、カナンにおいてイスラエルが成し遂げることのできなかった神の使命を遂行するために召し出された。

旧約と新約の間には、神のお取扱いの方法に違いがあっても、適用される契約とその目的に違いはない。

人間は神が求めておられる社会を建設するために召されている。

神が聖定された人間の運命と歴史の中で、われわれは神の律法によってこの世界に働きかけなければならない。

霊の思いはいのちと平和(ローマ8:6)。

霊に従うこと(霊の思考)は、別次元的に考えるということではなく、み霊の導きによって書かれたみことばの指令を適用すること。

コメント:
「霊に従う」と訳出しているが、原典には、φρονημα του πνευματοςと書いてある。直訳すると、霊の思い。つまり、霊の思考パターン、霊の思考様式など。


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