Better to Be Healed, ＃２１

病いは罪から出るとは限らないが、大抵はその通りだ。

多くの病気には特定の原因がある。

しかし、すべての病いが特定の理由によるとは言いきれない。

当時医学部の教授をしていたある兄弟のことを思い出す。

学生を前に彼は次のように講義した。

我々は病気に関する原因について多くの解釈を積み上げてきた。

例えば、ある種の球菌は特殊な病気を引き起こす。

医師として、我々はどのタイプの病原菌がどういった疾患を引き起こすのか説明できる。

しかし、同じ条件下で、感染する人もいれば抵抗力のある人もいることの説明はできない。

例えば、１０人が同じ部屋に詰め込まれて、ある種の球菌に曝されるとする。

すると、体力のない人が感染すると予想するのではないか。

しかし、事実はこうかもしれない。

体力のない者が感染を免れて、体力のある者が病気になる。

彼の結論はこうだ。

特定の原因とは別に、付加的に神の摂理という統治が働いている。

個人的に、私はこの兄弟の意見に賛成だ。

予防的措置をどれだけ講じても病気になることがあるからだ。