みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #248

2018年09月17日 | コーヒーブレイク
第2テサロニケ3章13節
兄弟姉妹たち
弱気にならずに
上手くやりなさい

この章の最後18節について。

同3:18
どうか
私たちの主イエス・キリストの恵みが
あなたがたすべてとともにありますように

この聖句、礼拝の最後に牧師が必ず言う決まり台詞。

「祝祷」という。

wikipediaによると

祝祷(しゅくとう、Benediction、blessing、ドイツ語: Segen)とは
プロテスタント教会においては、礼拝のあとに、教役者によってなされる祝福の祈り

さて、英語訳を見てみよう。


The grace of our Lord Jesus Christ be with you all
Amen
(KJV)

一方、YLT訳では


the grace of our Lord Jesus Christ is with you all
Amen
(YLT)

この聖句、原典を見ると動詞が存在しない。よって、be withでもis withでも誤訳とは言えないが、ないならないで訳出しなければ良い。

つまり


the grace of our Lord Jesus Christ with you all
Amen

我らの主イエスキリストのカリスが
あなたがたすべてとともに
アーメン

恵みと訳された単語はχαριςで、英語訳ではgraceと訳されている。

「恵み」を英語にするとgiftでありgraceは閃かない。

そこで、χαριςの原義を調べてみる。

Strong's Concordanceによると

charis: grace, kindness
Original Word: χάρις, ιτος, ἡ
Part of Speech: Noun, Feminine
Transliteration: charis
Phonetic Spelling: (khar'-ece)
Short Definition: grace, favor, kindness

Definition: (a) grace, as a gift or blessing brought to man by Jesus Christ, (b) favor, (c) gratitude, thanks, (d) a favor, kindness.

こうやって見てみると、favorということばが目に付く。

これがよさそうだ。

恩寵、慈しみ、など。


我らの主イエスキリストの慈しみが
あなたがたすべてとともに
アーメン

我らの主イエスキリストの慈しみが私たちすべてとともにあるますように(希求、願掛け)では、アーメンしたくならない。

我らの主イエスキリストの慈しみが私たちすべてとともに今ここにあるから、アーメンできるのではないか。