ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマン、趣味と独り言でストレス発散

我が身に「八甲田山」

2015-11-11 15:03:52 | アウトドア
 好天が続いていたが、この一週間で一気に秋も深まって、朝晩は冷え込んできた。暑いのも嫌だが寒いのも嫌い。これから寒さも一段と厳しくなろうし、3月まではまだまだ長い。気が滅入りそうだ。

 さて、先週はパソコンと格闘していたのだが、今週は思いもかけなかった「八甲田山」を体験した。その顛末を。ウオーキングの話だ。土曜日のJRウオーキングの舞台は田川市。大相撲九州場所の初日前であり、田川伊田駅から後藤寺駅まで、途中貴乃花部屋に寄って、朝稽古を見学するという10.5キロのコースだった。

 
 中央公園に沿った銀杏並木の大通り。
 
 栗がたくさん落ちていた。残念ながら殆どが虫にやられていた。
 
 ふと見上げるとアケビが。 

 最近の私は左半身が万全ではない。特に左足がひどくて、長時間座っていると熱を持つし、何よりも左足をひこずるような歩き方になっている。意識して足を上げて歩幅を広くすればよいのだが、どこかの神経を痛めたのだろうか。

 ということで、ウオーキングも7キロ程度くらいまでなら自信はあるのだがそれ以上になると本当に歩けるのか心配なのだ。で、今回のウオーキング、貴乃花部屋は3年ほど前に訪れたことがあるのでショートカットすることにしたのだった。

 7時半の小倉駅発の汽車に乗って田川伊田駅に着いたのが8時半。石炭記念公園を通り抜けてコースは田川美術館の方へ向かうのだが私は逆に中央公園の方へ。中央公園は高台にあってスポーツ設備が整っているので紅葉を楽しみながらぶらぶら散歩をした後、ゴールの後藤寺駅を目指そうと考えたのだ。(地図の黒線参照)

 
 赤い線が私が辿った道。いつの間にか間逆の方へ。今考えても不思議でしょうがない。
   
 ところが無心に歩いていたのだろうか、中央公園の入り口、市民球場前(地図①)をいつのまにか通り過ぎてしまった。それでも、まだ時間はあるし、ぐるっと回ればちょうどよいだろうと安易に考えたのが今思えば浅はかだった。地図②で右折すべきところをそのまま素通りして地図③で右折した。(どこかで右折したらよいくらいにしか思っていなかったのだ)

 その日は厚い雲で覆われていて陽射しが無く、いつの間にか方向がマヒしてしまっていたのだろうか、知らず知らず地図⑤地点まで来ていた。そして、「おやっ?」。 信号機の表示は田中西交差点。英彦山に行くときに通るところなので知っていたのだ。なぜこんな場所にいるのだろうと訳が分からなくなったのだが不思議だ。時計を見ると丁度10時。1時間半歩いたことになる。後藤寺駅はどう行けばいいのだろうと途方に暮れたのだが、ちょうどランニングしている人に出くわしたので、「ここはどこ? 後藤寺駅に行くには?」と尋ねて教えてもらった。

 教わった道を半信半疑で辿ってやっと後藤寺駅に辿り着いたのだが、途中同じ太陽光発電所(地図②)の前を通ったのには驚いた。まるで「八甲田山、死の彷徨」ではないか。一度も道を戻るという意識は無かったのだから。道に迷うとはこのことなのか、と初めての経験だった。今までは見知らぬ山でも道に迷うことはなかったのに。特に地図⑤地点は目指す後藤寺駅とは真逆の場所だった。(家に帰り着いて、通った道を地図で検索した判明した。なぜ、どこで、間違えた?と)

 結局ゴールしたのが11時半。3時間かかったことになる。歩いた距離は12キロ程度と思う。貴重な体験をしたのだが、幸いにも左足は元気でまだまだ歩けると自信がついたことが収穫だった。それにしても、③から④、⑤を通ってまた③に戻った一周歩行、なぜ④で右折しなかったのだろう、そんな道は無かったような気がする。道路地図にはないショートカットがあったとしか思えない。

コメント (8)
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