ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマン、趣味と独り言でストレス発散

新人さん

2007-02-06 21:22:06 | 平々凡々

  実験室風景


 今年入社した大卒新人が我が職場に配属されて4ヶ月過ぎた。我がグループは、全員が大卒で,私の後輩も2名おり、わが社の頭脳集団として技術開発業務を担当している。新人は2年間、ここでOJTを兼ねて勉強し、実力をつけた後、親会社(最大ユーザーであるが)への2年間の出向が教育ルートになっている。出向が終われば1人前というわけだ。もう10年以上も前に私が道をつけたのだが。

さて、今年期待の星として入社したH君。人当たりがよく、実習のときから質問が多く、将来を見込んで我が部に配属となった。12月からはラインOJTと並行して、私が担当している委託研究を手伝っていた。話に聞くと双子で、兄が自衛官となっており,福岡近辺で勤務しているとのことだった、出身も我が母と同じ京都郡で、なんとなく親近感があり、せっせと指導していた(つもりだった)。

業務締め切りは年度末がほとんどなので、今の時期は忙しい。特に私の委託研究は実験なので、その結果に応じてフレキシブルに対処しなくてはならないのと、実験機材の手当てが遅くなって、いまやばたばたしている。おまけに他の研究報告の追加資料なども重なってH君に実験を頼んでいたこともあった。

ところが、このH君が2日間休んでいる。グループ長に欠勤理由を聞くと、口を濁しているがどうも途中リタイヤの公算が大きいらしい。父母と話し合って、進退をうんぬんと言われたようだ。本人がいうには、人に尋ねることが苦手な性格なのだそうで、漫画お宅というか、どうもその方面の仕事がしたいらしい。そうであれば、重電という非常に固い当社を選んだことがそもそも間違いなのであるが・・・。

かといって業務は待ってくれない。元来は理論との整合性をいかに図るかがポイントであり、ユーザーとの打合せ・調整だけを請け負っていたのに、いつのまにか全部が私の肩に乗っている。一人で出来るだけの事はするが、実験である。電気を流す作業なのだ。危険予知はしているが,慌て者でもある。さて、どうなることやら。暖かい春の日差しとは裏腹に、先行きが不安に駆られたのでした。


コメント (20)
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