こころ、からだ、人生を語る。整体サロンやすらぎどう院長ヒロのブログ

埼玉県所沢駅より徒歩3分、整体サロンやすらぎどう院長渡辺が「こころ、からだ、人生」をテーマに語ります。

一日一日を大切にするようになった理由

2011-01-08 | つぶやき
1月も、あっという間に一週間が終わり。


すでに、通常の生活に戻った方もいれば、

10日までお休み、という方もいらっしゃることでしょう。



今日、サロンに来られた方とお話していたのですが、


日々の生活に追われ、バタバタ過ごしていると、一年なんてあっという間。


振り返ると


「・・・・今年一年、何してたんだっけ?」


となりがちですね。


そこで、メルマガでも書いたのですが、

この時期、一年のプランニングを、じっくりとやることを、おすすめします。


今年を、どんな一年にしたいのか。

そのために、具体的に何をするのか。


ワクワクするような年にしたいですよね。


僕は、元旦から、少しずつ時間をかけて

今年一年の計画を、練りに練っています。


究極的には、一日一日を、最高に大切に過ごすこと。


これが、課題です。


極端な話ですが、

僕は、今までサロンをやってきて、

亡くなっていく方の人生の最期を、サポートさせていただくことが

何度もありました。


今でも忘れられないのが、I君のこと。


もう7年くらい前になるのかな・・・

まだ20代前半だったI君と知り合ったのは、K病院のT医師の紹介でした。

I君は、白血病をわずらい、K病院に入院していました。

そのころ、あるきっかけで知り合ったT医師から、

K病院に血液の病気で入院している患者さんを対象に、エステや気功をやらないか?

という提案をいただきました。

快くOKした僕たちは、2~3人態勢で、K病院の血液内科に入院中の患者さんに

ほぼボランティアで、エステや気功の施術をさせていただきました。

その患者さんのひとりが、I君だったのです。


I君は、骨髄移植を控えていました。

素直でとってもいい子で、気功を受けると調子いいということで
とても喜んでくれました。

次第に、僕たちが行くのを楽しみに待っていてくれるようになりました。

ひどい痛みが、気功でウソのように消えたこともあり、


「治って退院したら、弟子入りさせてください」


とまで、言ってくれました。

骨髄移植が終わり、無菌室に入ったI君にも、

看護師さんの許可を得て、完全防備で気功をさせていただきました。

本人が、希望してくれたんですね。

K病院は、かなり大きな病院で、ふつうこんなことは、あり得ないと思います。


骨髄移植後、だんだん元気をとりもどし、一時帰宅ができるようにまでなったI君。


「退院したら、みんなでお寿司パーティーをしよう」


という約束をしていました。

ところが。


一時帰宅中に、ちょっとしたことで家の中で転び、ケガをしてしまい

動けなくなってから、急激にI君の体調が悪化。


そして・・・


当時、僕が書いた日記が出てきたので、それをそのまま転載します。


I君との出会いと別れが、僕が、一日もムダに過ごすことができなくなった

いちばんのきっかけとなりました。


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多くの皆さんに応援していただいていましたI君。

本当に残念ながら、11月28日の朝亡くなられました。

まだ21歳という若さでした。

28日の夜、以前I君の担当医だった今井先生からメールがあり、

ショックで言葉を失いました。今も信じられません。

7月から4ヶ月、一度も欠かさず毎週毎週、気功やカウンセリングを通して励まし続けてきました。

8月に行なわれた2度目の骨髄移植の結果、急性骨髄性白血病は治り、退院を目前にしていたのです。

それが、運命なのでしょうか、突然の白血病再再発。

外泊もできて、いよいよ退院祝いの御寿司だね、なんて話していたのに・・・。

安心して、皆の気持ちが緩んでしまったのかもしれません。

最後は肺炎で、あっという間でした。

「これからもよろしくです☆」というメールをI君本人からもらって、たった5日後のことでした。

実は、I君を初めて紹介された段階で、すでに「彼のような患者さんはだいたい余命3ヶ月」とお聞きしていたのです。

白血病の治療というのは、生命をかけた激しい闘いです。

闘いが終わったとしても、身体のいろんなところがボロボロになっています。

何しろ、抗がん剤、放射線を大量に使うのですから・・・。
まさに綱渡りのような状態でした。

I君は、治療による副作用と懸命に闘ってきました。

「病院の治療だけでは、ここまでこれなかった。気功のおかげがかなり大きいです」とも言ってくれました。

「もっとこうしてあげられていたら・・・」という後悔もたくさんあります。

短い期間でしたが、彼からたくさんの大切なことを学ばせてもらいました。

彼の死を決して無駄にせず、これからぜったいに活かしていきたいと思っています。

I君のご冥福をお祈りするとともに、I君や私たちのことを応援してくださった皆様に、心から感謝申し上げます。(わ)