Hash Browns

2018-02-12 20:21:12 | Dano Effects


フランジャーというのは、その昔、2台のテープレコーダーを同時に再生し、そのうちの1台のテープの縁(フランジ)に指を当てたりしてほんの少し遅らせることによって得ていた独特のうねりを持ったサウンド効果を電子的に再現したものである。

ダンエレクトロのミニシリーズのフランジャーはハッシュブラウンズと名づけられたが、これは細切りにしたジャガイモをフライパンやオーブンで焼いた料理で、小判型や丸型に整形するのが一般的。アメリカではベーコンや目玉焼きとともに朝食には欠かせないものとされている。



ダンエレクトロのフランジャーにはノブが3つある。左からSPEED、REGEN、WIDTHとなっているが、RATE、FEEDBACK、DEPTHのほうが一般的かもしれない。SPEEDはうねりの速さ、REGENはサウンド効果の強さ、WIDTHはうねりの深さをそれぞれ調整するものである。70年代はジェットサウンドがよく使われたり、ファンキーなカッティングに使われたりしたが、フランジャーを有効に使ったギタリストといって最も知られているのはやはりエドワード・ヴァン・ヘイレンということになるだろう。このエディのギターサウンドは「ブラウンサウンド」といわれている。ブラウンサウンドとは何かということについては、様々な議論がなされているのでそこには踏み込まないが、マーシャルの歪みとMXRのフランジャーがそのサウンドを特徴づけていたわけであり、ダンエレクトロとしてはブラウンのついた食べ物を必死に探したのではないかと思われる。

というわけで、今回はハッシュブラウンズそのものではなく、ブラウンサウンドにつながっているというところで。
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