Acoustic G100T 112

2016-06-21 20:56:18 | Other Amps




アコースティック・コントロール・コーポレーションは1967年、スティーヴ・マークスと彼の父親が立ち上げた会社で、ギターやベースのアンプを開発、製造していた。1980年代にいったん事業を停止したが、2007年にアコースティック・アンプリフィケーションと名称を変更して事業を再開しているとのこと。

企業としてはこうした経緯があるため、事業停止前のアコースティック製品は今ではなかなか見つからなくなっているのだが、一部ではその製品に対する評価が高まってきており、これから価格が高騰していくのではないかと思われる。

今回、私が入手したのはG100T 112というモデル。まず、ブラウン、といってもフェンダーよりははるかに濃い、焦げ茶といったほうがいいトーレックスに覆われた外観が素晴らしい。そして、パワー部に6L6管を4本使用、プリ部に12AX7を3本、フェイズインバーターに12AT7を1本使用した100ワットのフルチューブアンプである。

2チャンネルで、1チャンネルがクリーン~クランチ、2チャンネルが歪み。トーンコントロールはトレブル(プルブライト)、ミドル、ベース(プルブースト)、プレゼンスの4つあり、そしてリバーブとマスターボリュームがあり、5段のグラフィック・イコライザーがある。右端にはチャンネルを切り替えるスイッチとスタンバイスイッチがあり、電源スイッチはアンプの背面にある。背面にはその他、スピーカーの抵抗(4オームと8オーム)を切り替えるスイッチやワット数(100ワットと50ワット)を切り替えるスイッチがあり、あとはエフェクトのセンドリターンやフットスイッチの各ジャックがあるのである。

コンボアンプとして考えれば無駄に多機能にするわけでもなく、しかしかゆいところに手が届く、充実した機能を備えたアンプといえるのではないかと思う。

本来スピーカーもエレクトロボイスのEVM-12Lが贅沢に搭載されていたのだが、私は部屋の中でしか弾かないので、このスピーカーは重過ぎ、ラウド過ぎというわけで、ジェンセンのC12K-8に換装した。これで4キログラム減となったが、持ってみればやはり重い。しかしこの換装は私にとっては正解だったように思う。

もともと小さいアンプが好きで、このブログでも様々なアンプを紹介してきたが、昨年わけあってソリッドステイトの小さいアンプのほとんどを売却してしまった。現在も所有しているのは40センチ四方程度のチューブアンプがほとんどなのだが、今回ひさしぶりに大きくて重いアンプを手に入れて、いささか興奮している今日この頃である。

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