ストーンズとダンエレクトロ

2010-05-03 15:19:01 | Dano Column
Silvertone1457を弾くミック
ザ・フーはピートもジョンもダンエレクトロを使用したし、ホリーズではグラハム・ナッシュが、キンクスではピート・クエイフがやはりダンエレクトロを使用した。英国の60年代を代表するバンドにもダンエレクトロは使われていたというのはこれまでもこのブログでいろいろと紹介してきたところ。

その一方で、ビートルズはといえば、ジョンとジョージのためにコーラルからエレクトリック・シタールが贈られたというエピソードがあるくらいで、ダンエレクトロをライヴやレコーディングで使用したことはない。

では、ストーンズはどうだったか、ということになるわけで今回のお題である。
ストーンズといえばブライアン・ジョーンズのトレードマークでもあったVOXのティアドロップがまず思い浮かぶ。もちろんキースのテレキャスターやロニーのゼマティスなどなど。
ストーンズの40年以上にわたる活動歴からいって、ギブソンやフェンダーといった王道からビザール系まで、数え上げれば様々なギターを使用してきたと思われるが、キースやロニーの膨大なギターコレクションを考えれば当然といえば当然だろう。

とはいえ、ストーンズのステージでダンエレクトロを見ることはほとんどない。ロニーがベイビーシタールを使用したり、ミックが画像のように「Back of My Hands」のスライドプレイのためにシルヴァートーンの1457を使用したりしたくらいである。それにしてもミックがギターを抱える場面が増えているのはキースやロニーが怠けているせいなのか。


「Guitars from Neptune」にはキースにインタビューしたときのことが書かれている。以下は超訳。

―今までにダンエレクトロを弾いたことはある?
キース (タバコを燻らせながら)そりゃあるさ、あんたも知ってる「あの音」だな。

―ステージで何を弾いたか覚えてる?
キース 覚えてるかって?(笑いながら長い沈黙の後、ミックの方を向いて)ミック、お前さんは覚えてるか?
ミック 覚えてるかって何を?

コメント
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