勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

泣いて馬謖を斬る

2007-03-13 02:22:33 | Weblog
 中国の歴史書「三国志」の中で、蜀(しょく)の軍師・諸葛孔明(しょかつこうめい)の腹心であった、時の武将・馬謖(ばしょく)は、命に背き敗戦を招いた。
諸葛孔明は軍律の遵守(じゅんしゅ)を優先し、有能な武将であった馬謖を処刑したが、彼のために涙を流す。 

 「どんな優秀な者でも、私怨私情で責任を不問にしてはいけない」という意味で「泣いて馬謖を斬る」という故事が生まれた。(政治家がよく使っている)

 道端や鉄道などに群生し、花が大根の花に似ていて、食べられることからその名が付いたといわれる、ハナダイコン(ムラサキハナナ)という野草がある。
そのハナダイコンの一種で、諸葛孔明が野菜不足対策に陣中で種を蒔かせた植物があるという。
ショカツサイ

 諸葛孔明の名を取った諸葛菜(しょかつさい)といい、黄色い雄しべと雌しべがあり、4弁の濃い紫色をしている美しい花だ。

 野に咲く花は目立たないが、よく見るとその美しさに見惚れ、名の由来を知ることで更に興味も増し、誰のためでもなく、ひっそりと咲く野の花を愛する心も生まれる。

 華やかで美しい園芸種も好きだが、野に咲く可憐な花はもっと好き。
2007.07.13

第二の矢

2007-03-12 00:21:20 | Weblog
七転八倒



つまずいたり

ころんだり

するほうが

自然なんだな

にんげんだもの


-みつをさん-

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 テレビその他で、その道の専門医の人がよく次のようなことを言っております。
「最近の子どもは、ころぶとすぐ骨を折る。その原因のひとつは、小さいうちにころぶ体験をさせておかないからだ。体験がないからころび方がヘタなのだ」
「ひざ小僧をすりむく程度の小さなケガの体験は小さいころからいっぱいさせておくといい。そうすること子供は、自然にころび方がうまくなり、ころんでも大きなケガをしなくなるものだ」


 人間生きているかぎり失敗やつまずきはつきものです。そういう時にどうするか?<第二の矢>を受けないことです。
 Aさんという若いお母さんが、小学校三年生の男の子を連れて近くのスーパーへ買い物に行きました。特価品売り場でついAさんは夢中になりました。
そこでAさんは「これちょっと持っていておくれ」と、買い物袋を子供に預けました。買い物袋には財布が入っておりました。あれこれと買い物を済ませ、レジに行き会計をしようと子供から買い物袋を受け取ると財布がありません。Aさんは恥かしい思いをしてスーパーを出ました。Aさんはその鬱憤を子供にぶつけました。


「お前がボヤボヤしてるからお母さんとんだ恥をかいちゃった」
「お前はなにをやってもだらしがないんだから。だからテストだって悪いのよ!!」
Aさんの小言はダラダラと家の近くまでつづきました。
そのとき子供が「うるさいな、もうわかったよ!!」
と怒鳴って駆け出しました。そこへ路地からバイクが飛び出し子供に接触、子供は転倒。足の骨折で入院。全治するまでに三ヶ月かかったとの話です。


 さて、この場合、最初の損失を、第一の矢といいます。その連鎖反応で起こした骨折を第二の矢といいます。最初の損失のときに「今日はついてなかったね、ケガでもした気になれば安いものよ」とさらりと打ち切りにすれば骨折事故は起きなかったのです。

 人生における様々な失敗の中でこわいのは第一の矢よりも、それにこだわりつづけて起こす第二の矢です。第二の矢を受けないように・・・・・。
 
 文章はすべて相田みつをさんの著書「一生感動一生青春」からの抜粋です。

 子供たちの可愛いしぐさにも感動。あらゆるものに感動し、青春の心でものを見ることが出来たらと、我がブログの概要も「一生感動一生青春」と変えました。それを生きている証として・・・
2007.03.12

いつでもどこでも

2007-03-11 02:14:21 | Weblog
かんのんさまが

みている

ほとけさまが

みている

みんなみている

ちゃんと

みている


-みつをさん-

ホトケノザ

 春の野に咲く「ホトケノザ」という花は、仏座のような形をした葉の上に、胴長で唇形の紅紫花を咲かせ、葉を仏座に、花を仏様に見立ててこの名がついたという。
 
 春の七草に数えられるホトケノザは、キク科のコオニタビラコという草で、これとは違うらしい。



いつでもどこでも

わたしにちからのないことを
わたしが一番よく知っているんです
だからわたしは
何か仕事をする時には
意気地がないようですが
いつも仏さまに頼むんです

仏さま どうか手伝ってください
どうか わたしといっしょに
仕事をやって下さい
わたし一人のちからでは
どうにもなりませんから・・・・・

それでもダメで
追いつめられると、わたしは

とうさん
あんちゃん
ユキちゃん
ちからを貸してください
どうか助けてください

と心の中で悲鳴をあげるように
念ずるのです

とうさんは
言うまでもなく
死んだわたしのおやじ
あんちゃん ユキちゃんは
若くして戦争で死んだ二人の兄貴
あんちゃんが二人ではまちがうんで
上をあんちゃん 下をユキちゃん
と 子供の頃呼んでるんです
だから仏さまになって
三十年以上もたったいまでも
手を合わせるときには
あんちゃん ユキちゃんと
幼いときの呼び名で呼ぶんです

あんちゃん ユキちゃんは
頭もよく馬力があったから
ちからのないわたしを
いつも助けてくれるんです
わたしといっしょに
仕事をしてくれるんです

そして
うれしいときも
かなしいときも
わたしといっしょなんです
いつでもどこでも
いっしょです
いつでもどこでも



-相田みつをさん-
2007.03.11

東京大空襲

2007-03-09 16:18:28 | Weblog
 一夜にして10万人が亡くなったといわれる東京大空襲は、1945年3月10日の夜のこと。満2歳に満たない僕に記憶があるはずも無く、母から聞いた話によると、疎開した埼玉でも、真っ赤に燃える空が見えたという。仕事の事情で東京に残した長女の姉を心配した母は、父に言った。「もしあの子に何かあったら一生恨むから・・・」
 幸い姉は無事だったが、その夜多くの命が奪われた。火の海となって、熱さに耐えられず飛び込んだ隅田川には、多くの死体が浮いたと聞く。
隅田川に架かる言問橋の袂には、戦災慰霊碑が建立され、花が耐えない。

 東京都では、平成2年に、3月10日を「東京都平和の日」と定めている。2万7千人が亡くなった墨田区では、15万羽の折鶴で作られた「平和のオブジェ」が完成した。

 平和を願う箱から鳩が飛びだす図柄は、高さ12メートル、幅8メートルあり、墨田区役所に飾られたこのオブジェの前で、9日、平和祈念コンサートが開かれた。

 オブジェ前には、平和への願いが込められた、各界から寄せられたメッセージや、区内の小学生からのメーセージも展示されている。

美しい国は戦争のない平和な国から作られると思うのですが、安倍さん。
2007.03.09

異変

2007-03-08 09:51:16 | Weblog
 気象庁からソメイヨシノの開花予想が発表された。最も早いのは静岡県で3月13日。東京は3月18日で、記録的な早咲きになるという。九州などの暖かいところでは、それより遅れる異変の年になるが、桜が開花するためには、一定期間の寒さが必要で、暖冬により休眠が足りないために起る現象だとか。

 今年の冬は記録的という言葉を度々耳にするが、地球上では、あちらこちらで異変が起きているらしい。
日本の各地では、冬眠しているはずの熊が1月に4頭も捕獲され、広島では、体脂肪率が異常に高い熊が捕獲されたそうだ。人間界の生ゴミをあさって太ったという。

 全米各地では、ミツバチの巣から大半のハチが突然消え、ミツバチの「いないいない病」と命名された異常現象が報告され、受粉を頼る果物に影響が出るのではないかと心配されているらしい。

 やはり冬は寒く、夏は暑くないといけないんだな。そして、ほどよい休眠も必要だということか・・・?
このところ、ちょっと睡眠不足の僕、すこし異常をきたしているかもしれない。まぁ、何れゆっくり眠る日も来るのだが・・・♪



人間などいなくても動植物は平気で栄えていくだろうが
自然なしでは人間は死滅するほかない

(米国の学者、E・O・ウィルソのことば)

ー朝日新聞記事から引用ー
2007.03.08 

忘れな草をあなたに♪

2007-03-07 00:11:42 | Weblog
 春の嵐が過ぎ去り、前日までの暖かさが嘘のような、冷たい朝の光に照らされた我が家の出窓には、コスモスさんから戴いた鉢植えの「忘れな草」が美しく花を開いた。
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別れても 別れても 
心の奥に
いつまでも いつまでも 
覚えておいて 欲しいから
幸せ祈る 言葉に代えて
忘れな草を 
あなたに あなたに

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♪♪

いつの世も いつの世も
別れる人と
逢う人の 逢う人の
運命(さだめ)は 常にあるものを
ただ泣き濡れて 浜辺に摘んだ
忘れな草を 
あなたに あなたに


♪♪♪

よろこびの よろこびの
涙に暮れて
抱(いだ)きあう 抱きあう
その日がいつか 来るように
二人の愛の 想い出添えて
忘れな草を
あなたに あなたに


出逢い

いつどこで
だれとだれが
どんな出逢いをするか
どういう
めぐり逢いを
するか

それが大事なんだ
なあ

みつをさん 


 コスモスさんとは、PCが縁でいい出逢いをさせて頂きました。皆さんとの出会いにも感謝です。

 このブログの主の「勿忘草」は「枯れな草」になっていますが、美しく咲いてくれた我が家の「忘れな草」を、あなたにお届けします。『幸せ祈る 言葉に代えて・・・♪』
2007.03.07

耳菜草

2007-03-06 00:07:35 | Weblog
花はただ

咲くただひ

たすらに


-みつをさん-

 春の野に咲く名も知らぬ可憐な花。調べてみた。なんと「ミミナグサ」というらしい。

 この花は「オランダミミナグサ」といって、花弁の先に切れ込みがあり、全体的に毛がたくさん生えていることが特徴だという。
 僕は「ワスレナグサ」といって、うるさいほどの多弁で切れがなく、全体的に毛がないのが特徴だ。

 茎に向かい合ってついている小さい葉が、ねずみの耳に似ているので「ミミナグサ(耳菜草)」と名前がついたそうだ。
 僕はボケによるもの忘れが激しいので、「ワスレナグサ(勿忘草)」と名をつけました。

 春の暖かさにふと足元に眼を向けると、かわいい野草があちこちで芽を出し、花を咲かせている。ただひたすらに・・・♪
2007.03.06

白木蓮

2007-03-05 00:39:39 | Weblog
あちらこちらから木蓮の開花のニュースが届いてくる。
 初夏のような暖かさの日曜日、隅田川に架かる桜橋の袂には、ハクモクレンが青空の下、その白さを際立たせ、通る人の眼を楽しませてくれた。
 木蓮の花はみな北を向くという。上の画像の花には左側から、下の画像には右側から太陽が当たっている。しかし花先はみな反対の北を向いている。何故だろう。
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-木蓮-

きりっ としているのは
最初の頃だけ
あとは色あせ うなだれ
風の吹くまま

けれど木蓮がすき
どことなく私の心に似て
それが青空の中に
咲いている

-星野富弘さん-


 木蓮の花は満開の時期が短かく、茶色になった花びらは風もないのに散り急ぐ。隅田河畔のハクモクレンもこの日が一番の見ごろのようだった。

 花が北を向く理由は、太陽の光を受けた蕾が南側に膨らむため、花先は北に向いてしまうのだそうです。
2007.03.05

芽生え

2007-03-04 02:12:33 | Weblog

 記録的な暖冬といわれた冬も去り、暖かな陽光に草木が芽生え、恋も芽生える春がやってきた。

いい天気だねぇ♪お茶でもしない?

あなた、可愛いわねぇ♪

オイ、お二人さん、なにやってんだよう!

ねぇ、ねぇ♪あいつより僕のほうがいい男だろう?

 
『初恋』

まだあげ初めし前髪の

林檎のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛の

花ある君と思ひけり

僕たちも、そろそろカムチャッカ半島に帰る準備をしようか?
向こうからこっちを見ている彼も付いてくるのかしら、や~ね♪
2007.03.04


三椏

2007-03-03 01:23:12 | Weblog
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 和紙の原料でもあり、その優秀性で世界に誇る日本の紙幣の原料にもなっている木、三椏(みつまた)の花が、春の訪れを告げている。(マウスオンでご覧いただけます)
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 この三椏(みつまた)という植物、枝がすべて三叉になっていて、春を待ちかねたように一斉に花開くことから、万葉の歌人はサキサクと詠み、三枝(さいぐさあるいはさえぐさ)という姓の語源にもなっているそうだ。
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1ヶ月半前と今の状態を上下の画像のマウスオンでご覧ください。
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一年に一度、枝が三つに分かれる事から、その数で樹齢がわかるそうです。
2007.03.03

あゝ勘違い

2007-03-02 10:50:12 | Weblog

-蕗の薹の絵の前で-

「うまいわねぇ」
「うん、これはうまい」
「花が咲いたのもいいわねぇ」
「いや、咲かないうちのほうがうまいんだよ」



(蕗の薹の絵の前で・ある夫妻の会話)

-星野富弘さん-


 中身に自信のない僕にとって、馬子にも衣装という言葉を信じ、包装紙でごまかそうとする。 
ある日、買ったばかりのお気に入りの洋服を着て出かけた。ブルゾンとパンツにお揃いの色と素材の帽子も被った。
駅のホームを歩いていると、通りすがりの人が僕を見る。振り返る人もいる。チョットいい気分。
地下鉄に乗った。座る席もなく、ドアーに向かい合って立った。走り出した電車のドアーに写った我が身を見てあっと驚く。ズボンの前ファスナーが全開だった。急いで帽子を目深に被りなおした。
 
 暖かな春の日の午後、蕗の薹がうまそうに芽を出していた。
2007.03.02

うれしいひなまつり

2007-03-01 02:17:29 | Weblog



あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ ももの花
五人ばやしの ふえたいこ
今日はたのしい ひなまつり

おだいりさまと おひなさま
二人ならんで すましがお
およめにいらした ねえさまに
よく似た官女の 白いかお

金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白ざけ 召されたか
赤いおかおの うだいじん

きものをきかえて おびしめて
今日はわたしも はれすがた
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり

作詩 サトウハチロー
作曲 川村光陽

 弥生3月春本番、街に流れるこの曲に、悲しい物語が秘められているという。

 作詩のサトウハチローさんの生涯は破天荒で、波乱万丈であったが、「おかあさん」の詩を最も多く書いた詩人といわれる。作詩した多くの童謡には優しさが溢れ、数え切れないほどの名曲がある。

 「うれしいひなまつり」は子供の頃からよく耳にした曲でもあり、懐かしくさえある。
2番の詩にある「お嫁にいらした ねえさまに ・・・」を何の疑いもなく、この家に嫁いできた義理のお姉さんのことを歌ったものと思っていた。「お嫁にいらした」と敬語を使っているからである。

 「童謡の謎」の著者・合田道人さんによると、「いらした」という敬語は「行く」「来る」のどちらにも使うが、身内にこのような敬語を使うのはおかしいという。

 ハチローさんには、幼いとき腰に大やけどを負った彼を、いつもかばい、励まし、やさしく面倒を見てくれた4歳上の姉がいた。
そんな大好きな姉が嫁ぐ寸前に胸を患い、相手から一方的に婚約を破棄された。そして間もなく息を引き取った。
黄泉の国へ旅立った姉、神のもとに嫁いだ姉への悲しみを込めた敬意が「お嫁にいらしたねえさまに よく似た官女の白いかお」と歌われていると、合田さんは言っている。

 この「うれしいひなまつり」、ちょっぴり「かなしいひなまつり」でもある。

 サトウハチローさんの代表曲『ちいさい秋みつけた』『かわいいかくれんぼ』『わらいかわせみに話すなよ』『リンゴの歌』『長崎の鐘』『うちの女房にゃ髭がある』『目ン無い千鳥』etc. 数えあげたらきりがないが、僕にとってはどれもが好きな歌である。

 もう3月ですねぇ。あなたのひなまつりは、どんなひなまつりですか?
2007.03.01