勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ピッカピッカの一年生

2007-03-31 00:01:16 | Weblog
ランドセル

背負いて肩のうすき子が

今朝は大きな傘をさしてゆく

-相田みつをさん-


 一休さんのような少年僧が、暗い道に張られた縄に足をとられた。地面にしたたかに顔を打ち付け、血が噴き出す。しかし、少年は泣くこともなく寺に帰ってゆく。
「衣を着たときは、たとえ子供でも、お坊さんなのだから、喧嘩をしてはいけません」

 少年は縄を仕掛けた連中が近くに潜んでいるのを感じたが、この母の教えを守った。母は、血だらけで帰ってきた彼の手当てをし、抱きしめて言った。「よく辛抱したね」。


 80歳で亡くなった植木等さんが『夢を食いつづけた男』に書いた、幼い頃に受けた「いじめ」と母の記憶だ。
住職の父は開放運動の闘士でもあり、入獄などで寺にいない。父の代わりに植木さんは檀家回りをせざるをえなかった。


-朝日新聞「天声人語」より抜粋-
 
 明日からいよいよ四月、希望に燃えたピカピカの一年生が誕生する。いじめに負けず、強く生きて欲しい。
2007.03.31