勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

彼岸

2007-03-21 23:01:26 | Weblog
 明治生まれの父の厳しさに反発していた僕は、子供のころ、父をあまり好きではなかった。そのため、父親はこうでありたいという願望があり、子供を持ったことのない僕は、男の子をひとり育ててみたかった。自分が叶わなかった夢を託したかったから。
 数日来の寒さも和らいだ彼岸の中日、埼玉の実家へ墓参りに行く。両親もいなくなり、あとを継いだ兄も数年前に他界し、兄弟が集まる機会も少なくなったが、僕にとって、甥の子供に逢うことも実家に帰る楽しみの一つである。
 3才になる腕白盛りの男の子に母親も手をやいている。そんな彼が、僕の傍から離れない。母親もビックリするほど素直でかわいい。母親とは手も繋ごうとしない彼は、僕と楽しそうに手を繋いでくれる。
 僕には兄弟も多く、弟の金髪はインフルエンザのため参加できなかったが、3人の姉を含め5人も集まった部屋に、彼は「コワイ」と言って寄り付かない。
 庭に出て遊んだり、僕のひざに乗って車で出かけた墓参り、その後の食事も僕の傍。
 名残惜しく帰るときには僕のほっぺに「チュッ」をしてくれた。子供ってかわいいなぁ♪
2007.03.21