先日、今は亡き大女優・杉村春子さんの特集番組を見た。人前では、常に指先まで神経の行き届いた立ち居振る舞いに感心したある女優さんが、彼女に聞いたという。
「先生、いつもそんなに緊張感のある姿勢で疲れませんか?」
すると彼女いわく「あなたねぇ、他人(ひと)が見て美しい姿は、本人にはつらいものなの。自分が楽なときは、他人が見たときには美しくはないのよ」
寒風に耐えて咲く木瓜の花
美しさを表現するスポーツや演技には、極限のポーズや立ち居振る舞いが他人を魅了する。我が生業(なりわい)のダンスも然り。娯楽として楽しむ踊りは別として、より美しく表現するときは、すべてに極限の動きが要求される。そのとき初めて、見る人を感動させられる。
以前 『天使の翼』 についてお話したことがある。姿勢も含めて、人生も楽をしては美しい人生にはならない。多少の辛さを我慢するのが美しく、かっこいい人生なのかもしれない。杉村春子さんの言葉を聞いてそう思った。
「先生、いつもそんなに緊張感のある姿勢で疲れませんか?」
すると彼女いわく「あなたねぇ、他人(ひと)が見て美しい姿は、本人にはつらいものなの。自分が楽なときは、他人が見たときには美しくはないのよ」
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美しさを表現するスポーツや演技には、極限のポーズや立ち居振る舞いが他人を魅了する。我が生業(なりわい)のダンスも然り。娯楽として楽しむ踊りは別として、より美しく表現するときは、すべてに極限の動きが要求される。そのとき初めて、見る人を感動させられる。
以前 『天使の翼』 についてお話したことがある。姿勢も含めて、人生も楽をしては美しい人生にはならない。多少の辛さを我慢するのが美しく、かっこいい人生なのかもしれない。杉村春子さんの言葉を聞いてそう思った。