勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

施無畏

2008-01-04 21:40:44 | Weblog
好天に恵まれた東京のお正月。浅草の観音さまには多くの親子連れが訪れた。

◇ 観音さまの心を ◇ 

赤ん坊の泣き声を聞いただけで
母親には赤ん坊の気持ちがわかる
そのとき母親は
子供にとって観音さまだから

母親は子供の気持ちになりきるから
子供の訴えがよくわかる
母親は子供の声を
ただ耳で聞いているのではない
子供の声を
全身で観ているのだ
母親は子供の声を観るから
子供の観音さまだ
 

子供の気持ちがよくわかり
観音さまだった母親が
子供が大きくなるにつれて
子供の気持ちがわからなくなる
観音さまでは
なくなってしまうからだ
なぜ・・・・・?

他人の子との比べっこ
そんとく、勝ち負け、競争心
教育投資なんていう
そろばん勘定が
母親の心を汚染してしまうからだ


世のお母さん方よ
そんとく離れた観音さまの心を
再び取り戻して欲しい
人間の作った今の価値観を
根底から変えることのできるのは
いままで観音さまだったお母さん
あなた自身です

あなたにとって
一番大事な子供が
そんとく勝ち負けの
競争に疲れて
ある日突然
ビルの屋上などから
飛びおりないうちに





飛びおりてからでは
おそいんです

-相田みつをさん-


 浅草の観音さまの像の上、天井近くに『施無畏』という横額がかけてあるという。施無畏(せむい)とは、無畏を施すということ。は、おそれ、不安、無畏はおそろしくない、安心ということ、だから観音さまのことを『施無畏者』ともいうそうだ。(参考資料・相田みつをさん「一生感動一生青春」から)

 お子さん、お孫さんたちに囲まれて、『ここへ来たら、こわいことは何もない、安心だ』そんなお正月を楽しく過ごした『施無畏者』のお父さんお母さん。お正月も終わりですね。