勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

暗闇

2008-01-16 22:36:27 | Weblog
 深夜12時、夜食を作ろうと台所に立った。先日購入した、瞬時にお湯が沸くケトルのスイッチを入れ、冷凍のおかずをレンジで温めてていた。

 突然すべての部屋の電気が消えた。部屋は真っ暗。一瞬何事かと驚いたが、ブレーカーを疑った。しかし、ブレーカーは12に分かれていて、今まで部分的に切れたことはあるが、すべてが消えたことは一度もない。

 いつもは部屋の電気を消しても、オーディオをはじめ、あらゆる機器のパイロットランプや、PCの周辺では必ず明かりが点いている。それらのすべてが消えると、そこは暗闇。手探りでブレーカのところに行く。ドアに顔をぶつけた。スイッチをひとつひとつ確かめるが、どこも落ちていない。
 さては停電か?カーテンを開けると、街灯は点いている。マンションだけの故障かと、玄関に行く。廊下の電気も他の家の電気も点いている。

 我が家だけに起った故障か?この寒い夜に、電気が点かなかったらどうしよう。すべての暖は電気が頼り。非常用に備えた何通りにも使えるライトを取り出すが、点灯しない。いや、微かに光るだけで役に立たない。そうか、電池切れか。これでは非常用の意味がない。

 微かな光でもう一度ブレーカーを見た。個別のブレーカーのほかにも大元のブレーカーがあるのに気がついた。これが落ちていたのか。恐る恐るブレーカーを上げると、部屋に明かりが点った。

 ここ数日の寒さのため、居間も、寝室も、同時に暖房を点けていた。おまけにテレビ、PC、部屋の電灯、そして湯沸しケトルに電子レンジ、これらのすべてがONになっていた。
 電気も水も、当然あると思っている。それが突然失われたとき、思わぬ混乱が起き、為す術がない。近年地震も多く、中越地震からはまだ半年が過ぎたばかりだという。早速非常用ライトの電池を取り替えた。災害訓練になった夜だった。