小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

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安倍の組閣および大臣交代の意味

2020-05-04 03:03:04 | 政治
安倍の組閣および大臣交代の意味。

まず、最初の組閣において、安倍に大臣に、任命してもらった自民党議員は、喜ぶ。

なぜなら、その議員は、たとえば、環境大臣なら、環境大臣、という肩書きが、一生、死ぬまで、つく。

テレビ、や、新聞、週刊誌、などに露出して、メディアで、顔を覚えられるから、国民の認知度が高まる。

次期、選挙でも、当選しやすい。

地盤、看板、カバン、の、中で、強力な、「看板」、が、つくのである。

自民党は、確か、以前は、「幹事長」、「財務大臣」、「外務大臣」、の経験者でなければ、総理大臣には、なれなかった。

小泉政権から、それは、変わったようだが。

大臣になって、失言して、大臣を辞任しても、「元環境大臣」、という肩書きが、一生、死ぬまでつく。

むしろ、失言して、すぐに、大臣を辞めてもらった方が、安倍には、都合がいいのである。

多くの自民党議員に、大臣のポストを与える、という、「恩」、を売れるからである。

安倍に大臣に選ばれた議員は、安倍に感謝し、安倍に頭が上がらなくなる。

安倍の、くれた、「恩」、に感謝して、安倍の、イエスマン、になる。

つまり、安倍は、大臣のポストを、多くの議員にやることで、多くの議員に、「恩」、を売っているのである。

こうして、安倍一強、が、形成されていくのである。

西村康稔、の、経済再生担当大臣、新型コロナ対策担当大臣、に任命されて、嬉しそうな偽善顔。

厚生労働大臣、に任命されて、嬉しそうな、加藤勝信の嬉しそうな、偽善顔。

そういうことの計算だけは、安倍は、熱心である。

安倍には、大臣の任命責任、という感覚が無い。

すべての省庁の担当大臣なんて、野党の質問通告に対する、その省庁の、官僚の書いた作文を、読んでりゃいいんだから、誰にでも出来る。

高校生でも出来る。

答弁マニュアルも、しっかりと、ちゃんとある。

つまり、大臣なんて、「お猿の電車の、サル」、みたいなものである。

自分の権力を維持するための、(国民不在の)、自民党内の、党内力学には、安倍は熱心である。

まともな政権の、まともな組閣なら、大臣が、コロコロ変わることは無い。
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