これは、かなり前のことである。
僕がまだ、医学部の学生だった頃のことである。
僕は、鎌倉市の大船に住んでいたが、僕の母校は、奈良県立医科大学だった。
なので、夏休みに帰省した時のことである。
ある時、僕は、自転車に乗って、駅前に行って、自転車を、自転車駐輪場に止めようとした。
駐輪場は、自転車でいっぱいだった。
そのため、自転車が、何台も横倒しになっていた。
すると、そこに、二人の子供、が、いて、倒れた自転車を直していた。
年齢は、小学校1、2年くらいである。
「あーあ。こんなに、倒れちゃってるよ」
と言って、倒れた自転車を立て直していた。
子供なのに、感心だな、と僕は思った。
それに、僕は、子供が好きだった。
子供は、純真だからだ。
二人の子供は、僕を見ると、
「お兄さんも手伝ってくれない?」
と、言ってきた。
「ああ。いいよ」
と答えて、僕も、倒れた自転車を直すのを手伝った。
自転車を全部、立て直すと、二人の子供は、
「お腹、減っちゃったな」
と、ボソリとつぶやいた。
僕は、子供なのに、倒れた自転車を、立て直した、子供たちを感心していたので、
「ボクたち。よかったら、何か、食べ物、おごってあげるよ」
と言った。
子供たちは、「ありがとう」と、当たり前のように言って、駅周辺の、飲食店を、どれにしようかな、と、嬉しそうに、探して、歩き回り出した。
この頃から、僕は、二人の子供の態度から、子供を疑うように、なった。
結局、子供たちは、マクドナルドに入った。
僕も入った。
子供たちは、ハンバーガー、や、マックフライポテト、や、シェーク、など、たくさん注文した。
二人の子供は、食べ出したが、礼儀が全然、なっていない。
お腹が減っているのなら、ちゃんと、注文した物は、食べるべきなのに、ソワソワしていて落ち着き、が全くない。
いい加減に、食べ残して、落ち着きなく、ソワソワして、平気でいる。
僕はこの時、この二人は、駐輪場で、わざと、自転車を倒して、大人が来るのを待っていて、来たら、自転車を直しているフリをしていたんだな、と確信した。
その常習犯だと確信した。
子供なのに倒れた自転車を立て直して感心だな。大人は子供を可愛がっている。
ということを、逆に利用しているのだ。
こういう、ろくでもない、ガキは大人になったら、どういう人間になるものか?
それと、同時に、僕は、こいつらの、親の顔が見てみたい、と、つくづく思った。
一応、子供たちは、食べ終わったので、僕と二人の子供は、マクドナルドを出た。
二人の子供は、まだ、何か、僕から、たかりたくて、
「ねえ。もっと、どこかへ連れて行ってくれない?」
と言ってきた。
もちろん、僕は、無視して、駐輪場に行って、自転車に乗って、ペダルをこぎ出した。
すると、二人の子供は、僕の後から、
「他の人は、1万円くれたよ」
と、本性をあらわにして、イヤミを言ってきた。
もちろん、僕は、二人の、ろくでもないガキを無視して、立ち去った。
三つ子の魂百まで、である。
こういう、どうしようもない、ガキは、ろくな人間にならないだろう。
僕がまだ、医学部の学生だった頃のことである。
僕は、鎌倉市の大船に住んでいたが、僕の母校は、奈良県立医科大学だった。
なので、夏休みに帰省した時のことである。
ある時、僕は、自転車に乗って、駅前に行って、自転車を、自転車駐輪場に止めようとした。
駐輪場は、自転車でいっぱいだった。
そのため、自転車が、何台も横倒しになっていた。
すると、そこに、二人の子供、が、いて、倒れた自転車を直していた。
年齢は、小学校1、2年くらいである。
「あーあ。こんなに、倒れちゃってるよ」
と言って、倒れた自転車を立て直していた。
子供なのに、感心だな、と僕は思った。
それに、僕は、子供が好きだった。
子供は、純真だからだ。
二人の子供は、僕を見ると、
「お兄さんも手伝ってくれない?」
と、言ってきた。
「ああ。いいよ」
と答えて、僕も、倒れた自転車を直すのを手伝った。
自転車を全部、立て直すと、二人の子供は、
「お腹、減っちゃったな」
と、ボソリとつぶやいた。
僕は、子供なのに、倒れた自転車を、立て直した、子供たちを感心していたので、
「ボクたち。よかったら、何か、食べ物、おごってあげるよ」
と言った。
子供たちは、「ありがとう」と、当たり前のように言って、駅周辺の、飲食店を、どれにしようかな、と、嬉しそうに、探して、歩き回り出した。
この頃から、僕は、二人の子供の態度から、子供を疑うように、なった。
結局、子供たちは、マクドナルドに入った。
僕も入った。
子供たちは、ハンバーガー、や、マックフライポテト、や、シェーク、など、たくさん注文した。
二人の子供は、食べ出したが、礼儀が全然、なっていない。
お腹が減っているのなら、ちゃんと、注文した物は、食べるべきなのに、ソワソワしていて落ち着き、が全くない。
いい加減に、食べ残して、落ち着きなく、ソワソワして、平気でいる。
僕はこの時、この二人は、駐輪場で、わざと、自転車を倒して、大人が来るのを待っていて、来たら、自転車を直しているフリをしていたんだな、と確信した。
その常習犯だと確信した。
子供なのに倒れた自転車を立て直して感心だな。大人は子供を可愛がっている。
ということを、逆に利用しているのだ。
こういう、ろくでもない、ガキは大人になったら、どういう人間になるものか?
それと、同時に、僕は、こいつらの、親の顔が見てみたい、と、つくづく思った。
一応、子供たちは、食べ終わったので、僕と二人の子供は、マクドナルドを出た。
二人の子供は、まだ、何か、僕から、たかりたくて、
「ねえ。もっと、どこかへ連れて行ってくれない?」
と言ってきた。
もちろん、僕は、無視して、駐輪場に行って、自転車に乗って、ペダルをこぎ出した。
すると、二人の子供は、僕の後から、
「他の人は、1万円くれたよ」
と、本性をあらわにして、イヤミを言ってきた。
もちろん、僕は、二人の、ろくでもないガキを無視して、立ち去った。
三つ子の魂百まで、である。
こういう、どうしようもない、ガキは、ろくな人間にならないだろう。