小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

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携帯電話の電波とペースメーカー。その3

2015-10-22 16:49:24 | 考察文
さて。携帯電話の電波と、人工ペースメーカー。について、さらに考えを進めよう。

結論から言うと。「携帯電話の電波は人工ペースメーカーに悪影響を与えますから、車内では、マナーモードにして下さい」のアナウンスは、実は、携帯電話の電波と、人工ペースメーカーの関係を調べる、治験なのである。

携帯電話の電波が、人工ペースメーカーに与えるかもしれない、影響は、未知数であり、そして、おそらく、関係があっても、それは、十万人に一人も、影響がでないほどの、軽微な影響なのである。(そうでなければ、厚生省が認可するはずがない)。

埋め込みの、人工ペースメーカーを、している人も、ほぼ、全員、携帯電話は、使っているはずである。今や、携帯電話は、生活必需品だからだ。ましてや、人工ペースメーカーを、している人は、心臓に、病気をもっている人だから、万一の病状悪化の時に、家族に連絡するためにも、持っているべきなのである。

しかし、携帯電話の電波と、人工ペースメーカーの関係は、わかっていないのだから、(完全に安全と証明されていないのだから)人工ペースメーカーを、している人に、直接に、「携帯電話は、使わないで下さい」とは、国は、言えないのである。
そこで、車内や、人ごみの多い所で、「車内では・・・」のアナウンスをするのである。
それによって、そのフレーズを、国民、全てに、知らしめるのである。
それによって、人工ペースメーカーを、している人は、「まず問題ないだろうけれど、使おう」と思って、使うのである。
そして、時間が経つのを、待つのである。
それで、10年、(20年なら、もっといい)経って、人工ペースメーカーを、している人で、携帯電話の電波によって、人工ペースメーカーの、調子が、おかしくなった人が、一人も、出なければ、携帯電話の電波は、人工ペースメーカーに、悪い影響を与えない、ということが、立証された、と、考えて、まず、問題ない、という結論を得ることが、出来るのである。

車内や、人ごみの多い所で、「車内では・・・」のアナウンスをすることによって、乗客に、携帯電話のマナーを、守らせることも、出来るから、一石二鳥なのである。

そう考えると、「車内では・・・」のアナウンスは、あながち、悪いとは、言えない。
事実を、針小棒大に、誇張して、発表する、という点は、悪い、とは言えるかもしれないが。

生活必需品である、携帯電話を、国民が使いながら、携帯電話の電波の、人工ペースメーカーへの影響を知る方法は、その方法しかない、とも、言えるのである。

なので、もう、20年、以上も、携帯電話が、使われていて、人工ペースメーカーの、調子が、おかしくなった人が、一人もいない、事実によって、安全性が立証された、と国は、考えて、「車内では・・・」のアナウンスは、しなくなった。のである。

と、考えると、国が間違っている、というより、私の考えの方が、間違っていた、ということになる。

では、「ごめんなさい」「Excuse me」「I am sorry」
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