小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ボレーはガニ股で構える

2010-11-10 23:48:07 | 武道・スポーツ
テニスのボレーは、少しガニ股で構えた方がいい。ガニ股というより、足先を平行ではなく、少し開いた方がいい。なぜかというと、ボレー、特に敵が左右に揺さぶってくるような場合、左右に素早く移動できる構えの方が有利だからである。足を平行に構えていると、左右に動く場合には、まず動く側の足先を横に向けるという動作をしなくてはならない。ガニ股で構えていれば、この動作を省略できるからである。特に、敵が左右に揺さぶるタイプのファイターの場合、効果がある。ボレーでは高さは、ハイボレー、ミドルボレー、ローボレーとラケットの高さを変えれば、打てる。前後の動きより、左右の動きの方が大切なのである。これは、相手がサービスで、こちらがレシーブの場合でも言える。

ただ、相手が左右に揺さぶるタイプではなく、足元を狙ったり、ロブや、コーナーを狙うような、何をするかわからないタイプの人間だった場合は、足先を左右に開きすぎるのは良くない。前後や、あらゆる方向に素早く動くためには、ガニ股は、動く動作を遅らせてしまう。あらゆる方向に素早く動ける構えは、水平な方がいいのである。

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敵に読まれないようにし、敵の心理を読む

2010-11-10 22:01:44 | 武道・スポーツ
おおよそ格闘においては、敵に自分の心理を読まれないようにし、敵の心理を読むことが大切である。当たり前のことだが、それが出来ていない現状も多い。テニスのダブルスで、前衛(ボレー)の人は、足踏みしているが、これは精神を緊張させて、敵の攻撃に対し、素早い反応が出来るよう、気を引き締めている、のであるが。さらにもっといいのは、守る位置を変えたり、前後左右に動いたりすると、もっといい。ただし、あまり動いていると体力を消耗させる、というデメリットがある。自分の位置をいつも、一定の所に固定してしまうと、敵が頭脳的に優れたファイターの場合、敵にこちらのウィークポイントを狙う策略をつくらせてしまう。だから、敵にこちらが何を考えているのか、わからなくさせてしまう事が必要なのである。そして逆に、敵の心理を読めてしまえば、敵に対処できるのである。止まって構えるのではなく、絶えず予想して、動くいているのである。

野球では、敵のバッターの特性や心理や状況によって、敵がどう攻めてくるかを予想して、前進守備にしたり、深い守りに変えたりしている。今年の高校野球を見ていて、ちょっと疑問に思ったことだが、またプロ野球では、いつもしているが、勝った後でのインタビューは、できたら拒否した方がいいのである。特に戦術的なことは、本心を言わない方がいいのである。これはプロ棋士の将棋の試合の後でも感じる事である。こちらが、どう考え、どう作戦を立てたか、ということを知られてしまうと、次の戦いの時、相手にヒントを与えてしまう。また自分の考えを話してしまうことで、相手を安心させてしまう。もっとも恐ろしいファイターとは、何を考えているのか、わからないファイターである。人間は、思っていることを話さずにはいられないという欠点を持った動物である。ただ、優れたファイターなら、本当に隠すべきことは、喋っていないだろう。喋っても問題のないことだけ喋っているのだろう。

武道の戦いにおいても、必殺技とか得意技というのは、隠すべきものである。特に飛び蹴りにおいては、ほとんどの人は利き足の方でしか蹴れないから、試合前では、決して見せるべきではない。見せた後では、もう敵に読まれてしまう。だが人間は自分のテクニックを誇示したいという欲求を持ってしまうため、自己顕示欲から披露してしまう。
本当のファイターとは無口で何も喋らないネクラ人間である。

将棋でもプロ棋士は相手の戦法を読んで、それに合わせた戦略を立てる。小池重明が強かったのも、小池は何を考えているのか、わからないから強かったのである。小池は序盤戦で、戦法をあまり考えていないから、小池の戦法というものは読むことが出来ない。だから、撹乱されてしまうのだろう。

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