今日は、日常のストレスを減らすために心がけたいことを紹介したいと思います。
一つは、なるべく「腹をたてない」ことです。腹をたてることは、心にも体にもよくないです。腹をたてると、それ自体がストレスになります。イライラするだけでなく、血圧が上がり、自律神経に影響してしまいます。
また、腹が立ったからといって、怒りの感情にかられて行動すると、あとで収拾するのもたいへんです。人間関係が悪くなって、対人的なストレスを背負いこむことになります。
ストレスを減らすためのもう一つの心がけは、不安を受け入れることです。私たちはふだん生活していても「仕事で失敗したらどうしよう」「病気になったらどうしよう」「将来、生活に困るんじゃないか」など、様々な不安を抱えるものです。
でも、不安の種というものは人間が生きていくうえで常にあるものでしょう。これをすべて取り去ることはできません。むしろ、不安があるということは人間らしいことだといえます。
不安には一定の役割があります。例えば、車を運転している時は「事故を起こすかもしれない」と思うからこそ慎重に運転します。不安という感情があることを知っているから、人に優しくできるという面もあります。
不安を感じるからといって焦ったり、そこから強引に脱したりしようとすると、かえってストレスが増えかねません。「不安ゼロ」を目指すのでなく、ある程度不安を受け入れ、上手につきあうことも大事だと思います。