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上座と下座

2016-04-04 10:00:53 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

宴会や会議の席で、お客様を部屋のどこにお通しすべきか、そして、自分はどこに座るべきか、迷うことってありませんか?

 

伝統的な流儀では、お客様が座る場所は「上座」、招く側が座る場所を「下座」と呼びますが、上座・下座の判断は、和室の場合であれば、床の間と床脇棚の位置が基本となります。

 

床の間を背にした席が上座となり、次に高い席は床の間を脇にするところで、客位と呼びます。迎える側(ホスト)が座るのは、この反対側で、主位といいます。つまり、「床の間」が基準です。

 

床の間の起源については諸説あるようですが、そのなかの一つに、「押板」を起源とする説があります。桃山時代から江戸時代初期にかけて、押板とよばれる板の上に、仏画像とともに三具足(瓶・燭台・香炉)を飾り、礼拝していました。その後、仏画像に代わり、高僧の墨蹟などが掛けられるようになります。こうして神聖な空間としてあつかわれてきた床の間に近い場所が、上座として認知されるようになった、というのです。

 

一方、洋室においては、出入りロから遠い席が上座、近い席が下座と判断するのが妥当なようです。また、一般的に日本では向かって右が上位ですが、西洋では向かって左が上位とされています。

 

ただ、「お客様が上座」が原則であるとはいえ、その場の状況にあわせて柔軟に判断しなければなりません。例えば、部屋から見る景色が素晴らしい場合は、その席にお客様を通すほうがいいでしょう。冷暖房の風の当たり方も要チェックです。基本をわきまえつつ、臨機応変に対応したいですね。


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