ですから修行によって自分自身を見極めていく必要があるのです。
そうでないと「安心(仏教ではあんじんと読みます)」はあり得ません。
「すべてワンマンショーをしている」というのはそういうことです。
自分と自分以外のものを別にしてみると仏道の「道」には成りません。
「柳が緑に成る以前、花が紅に成る以前の状態」が必ず有(在)るということです。
そういう事を知(識)って頂かなければなりません。
全ては「因縁生(ものには実体が無い)」です。
因縁生は何処から来るのかというと、それは因縁生から出て因縁生で終わっているものなのです。
おシャカ様は人類で初めて「因縁生(ものには実体が無い)」に目醒められて全てに自由に成られたのです。
それを「法(道)」といい、その方の説かれた「法(道)」を「仏法(仏道)」と呼んでいるのです。
ですから「法(道)」は誰のものでもありません。
「因縁生に目醒められた人のもの」です。
迷いや不安の根源とは何か。
その事を解決するには「迷いや不安そのものに成ってみる」ことです。
それ以外に、迷いや不安を解消する方法はありません。