活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

精進について4

2019年08月29日 | 法理

「華厳経(けごんきょう)」に曰く、「心常に世心と和合せざるを名づけて

精進となす」と。


「世心」とは世の中の心で、「世の中の心」とは「妄想」ということで

「煩悩」といいます。


又、世の迷った働きを「世心」といいます。


そういう「世心」といっしょにならない、「精進」とは「専心一意(せんしんいちい)」

ということで、聴く時は聴くという一心にならなければ解りません。


「専心一意」に成って初めて解るのです。

それが「真心(まごころ)、道心」です。


その心で聴き、その心で教える、その心が聖人(せいじん)の心です。