活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

損得の道理2

2019年08月22日 | 法理

単純に坐ればいいのです。

いろいろな仕事をしている人は、実際に身体を動かしている時に「損得」

なんて考えてはいません。


結果として損をした。得をしたということだ出て来るだけです。

ですから、「損得」というのは同じ関係にある訳です。


損をするということは、そのように損をしなければならない道理(これは因縁です)

に合ったことをしているから損をしたのです。


損をすると、なんとなく「こんなはずじゃなかったな」ということが起こる

ということは、本当に仕事をしていない人なんだと言わざるを得ないのです。


得をした時だけ「自分の仕事がうまくいったから」といわれるのですが、

そうではありません。


「損得」というのは、全く同じものなのです。

ですから損をしても喜ばなければならないし、得をしても喜ばなければ

ならないということは「当然のこと」なのです。