活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

不安と安心2

2017年10月06日 | 仏教

「困っている状態がなくなれば、安心だとか、悟りだとか、

満足というものがあるだろう」と思うこと。


考え方としては分かりますが、「実際にはどんなものが、

そういうものであるか」ということは分からないわけです。

 

おシャカ様を始めとして歴代の覚者の書物、道友の指導などを

受けて、「参禅」をするわけですけれど、どうしても「不満

に対しての満足の状態というものは、こういうものだろう」

というものが離れないのです。

 

それは、「想像した満足」というものを描いているからです。

 

そういうことで「満足しよう満足しよう」と思って坐っていても

(手続きを用いれば用いるほど)困難を増すばかりになるのです。