活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

観念と事実2

2017年08月24日 | 法理

長い間苦しみながら坐っておられて、ある夜明けの明星を

ご覧になった時、星の光を一つに成られたのです。

 

一つという事は相手がありませんから、それを光と感じた

自分もなければ、光そのものも無くなったのです。

 

無くなったままに「無くなった」ということが自覚出来たのです。

その一瞬、観念も又、法だということをお悟りになったのです。

 

「分かった」ということがすべてになり、何一つとして分からない

ことが無くなったのです。

 

俗に言うと、「分からないということさえも分かった」のです。

自分自身を発見するという事はそういうことです。