活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

符号 2

2015年07月07日 | 法理
おシャカ様は、その符号の部分をお忘れになって「実体」というものに、気付かれたのです。

自分だ自分だと思っていたのは大変な妄想であり、自分というものは何処にも無かったという事に気付かれたのです。


それから、「これではいけない」と説法を始めたのです。

その説法が、お経です。


仏教というのは仏の教えです。

しかし、【仏と教えは違います】。


「仏」とは、そのものということ。

真 そのもので事実です。

別の言葉で言えば、説明も理 (理論) も何も必要ないものを、「仏」と言います。


私達 (今の自分) がどんなことを考えていても、「仏」に違いはありません。

私達衆生は、「自己の正体」を見極める必要がどうしてもあるのです。


では、具体的にはどのようにすれば「自己の正体」を見極める事が出来るのかというと、おシャカ様の説かれた「四十九年の説法」、あるいは「八万四千の法門」によって修行していく以外にはないのです。

宗教の「宗」とは、最も大切な事、大事な事、本源という事です。

この【元を究める】という事が、実は【仏教の大切な教え】なのです。