活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

因果の道理

2015年03月24日 | 仏教
「道」というのは、特別なものではありません。

「自己の正体」を見極めて、何ら誇るべき何ものもなく、どんな状態にあっても憂うべきものは何もない事を承知しておいて頂きたいと思います。

「今の自分の様子」はすでに【結果】です。

この「結果」は、必ず過去において「かく成るべき原因」を作っているのです。

一秒前、一日前、十年前も過去です。

今という結果は【即】将来の原因になっています。

将来は、今の延長です。

【因果の道理には、人の介在を差し挟む事は出来ないのです】


いわゆる因縁に安心して任せて生活する事、それが活かして生きる「道」なのです。

具体的には、日常生活において「そのものの為にそのものを行う」、「その事でその事が終わるようにする」事です。

そこに、【一切の意味付けや意義付けを行わない】事です。


因果一如 (いんがいちにょ) という言葉があります。

原因と結果は一つだという事です。





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