活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

人の世 2

2015年03月11日 | 仏教
「真」といのは、「今の自分の状態」です。

仮にそれがどんな状態であっても「真実」なのです。

ただ、自分がそれを「真実」だと気が付かない為に、他に求めてしまうのです。


今の状態の他に「真実」というものは、あるはずがないのです。

そういう「見 (けん)」という、自分を中心としたのものの見方・考え方を除きさえすれば、そこには「真」だけしかありません。


ですから、自分を中心としたものの見方・考え方をやめさえすれば「真」を求めようと思わなくても、自ずから「真」が現前している訳です。