今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

室堂の夜、そして御前峰登頂   2010.08.13-14.

2010-08-22 21:20:47 | Weblog




 祝杯を挙げたのは良いが、天気は悪いしやることがない・・・。寝床に戻り、近くの人と話した。お隣さんはおとなしい若者だ。何でも、山は初めてだと言う。花が好きなのかと聞く、自分がそうなので・・・。「前から白山に登ってみたかった」らしい。休みが取れるかどうかも分からなかったので、休みが決まってからザックなどを買い揃えたと言う・・・。なぜ、白山なの?と聞くが、やっぱり「白山に登りたかった」ようだ。何処から来たの?「千葉」。平瀬道が通行止めで別当出会に廻ったらしい・・・。ま、おかしな奴がいるものだ。自分もいい勝負かもしれない・・・



 3時から室堂周辺の植物の観察会があるとの放送があった。やることがないので、その若者と参加する。




こんな感じ  ガスのかかった宿泊施設が奥にうっすら見えている・・・


今は、オンタデの説明をしているところだな・・・内容は忘れたけど・・・




ハクサンボウフウ




    
ハクサンフウロ



 ガスは相変わらずはれない・・・・・










ミヤマクロユリ





ウラジロナナカマド  秋の紅葉が綺麗らしい・・・・



 オトギリソウの仲間をイワオトギリと説明してくれたので、つい、この山には3種類くらいはオトギリソウの仲間が咲いているようですが・・・と聞いてみる。解説員の方は、オトギリソウは難しくて・・・、ここではイワオトギリと説明している・・・と言っていた。悪いことを、聞いてしまったようだ・・・



 白山には「ハクサン」と名の付く高山植物が沢山あるほど、高山植物の豊富な山だという。ハクサンチドリ、ハクサンイチゲ、ハクサンボウフウ、・・・・。その他にも、ゴゼンタチバナのゴゼンは御前峰のことらしく、オヤマノリンドウのオヤマは白山のことらしい・・・。その説明の中に、「ハクサンコザクラはもう終わりました。とても綺麗な花で、この場所に一面に咲いていたんですけど・・・」。あれ?その花を楽しみにして登ってきたんだぞ・・・



 その後に一言・・・、「まだ、咲き残っているところもありますが、今日は行きません」ツアーが終了してから、その場所を聞き、お隣さんと見に行くことにした。ガスは相変わらず。でも、道に迷う心配はない。




コバイケイソウ



しばらく歩くと雪渓がまだ残っている場所に着いた。コバイケイソウもまだ、若々しい。



 ガスで良く見えないが・・・




ハクサンコザクラ


雪渓からの雪解け水の流れの脇にミヤマキンバイとハクサンコザクラが沢山咲いていた。




ハクサンコザクラ


 花が遠くて、これが限界だ・・・。その他に・・・




アオノツガザクラ






咲きたてのコバイケイソウ




??リンドウの蕾




ミヤマクロユリ



 比較的室堂に早く到着したグループだったようで、晩飯は4:40-5:00に食べなければならない。寝床に戻り、急いで別棟の食堂に食べに行く。しまった・・・、カメラを忘れた。この晩飯、7700円の宿泊料にしては・・・、文句を言っては放り出されるだけだ。ご飯、味噌汁はおかわり自由・・・・。また、日本酒を1人飲む。



 寝床に戻るが、外は雨が降り出し風も強い。ひどい天気だ・・・。消灯は8時半だが、やることもないのか、皆、7時頃には布団に入っている。鼾も聞こえ出すが・・・、こちらはまだ、寝る気になれず、売店がもうすぐ閉店・・・の館内放送で、あわてて、酒を買いに行く。その度に登山靴を履くのが面倒だ・・・・



 さて、8時半。寝た・・・・


 2時間後に目が覚め・・・、飲みすぎか・・・、トイレに行く。トイレもまた、別棟で、渡り廊下を歩いてゆくのだが・・・・、横殴りの雨、気温は10度あるのか?暴風・・・。寝床に戻り、何時の間にか、また寝た。



 翌朝、4時には起きていて、上下のレインウェアを着てご来光を見に行く準備万端。でも、窓には横殴りの雨・・・。神社の太鼓も鳴らず、朝のお池めぐりの観察会も中止のようだ・・・・。それでも、隣の若者は出て行った・・・・、それはないだろ・・・


 さて、やることはというと5時からの朝飯。それを早く食べて、次の行動を決めなければならない。5時少し前に食堂に行き、食べ始める。と、そこにお隣さんが戻ってきた。山頂にいたのは10人ほど。やはり・・・、何も見えなかったそうだ。途中、止めようと思ったが、登っていた親子が「雨の中の登山もいいもんだ」というのを聞いて、つい行ってしまったとか・・・


 食事から戻り、それぞれに今日の行動を考えている。外は、濃いガス。雨こそ降ってはいないが・・・・。お腹の調子が悪く、何度かトイレに行くうちに同室の人たちは出て行った。ほとんどの人がそのまま、下山したようだった。


 こちらも上下、レインウェアを着込み、ザックカバーを掛け山小屋を出た。出てから、濃いガスの中を歩き、四つ角で考えた・・・・。そのまま、下山・・・、山頂を目指す・・・、やはり、山頂を目指した。




高天原



 山頂までは僅かな距離と聞いていた。ゆっくり歩いて30分とか・・・。ひどくシンドイ。息切れがする。




イワギキョウの咲く道



 途中で、昨日、登山口へ向かう道の入り口で、開通を一緒に待った人に偶然出会った。様子を聞くと、ハイマツ帯が切れた辺りから、物凄い風だとか・・・。風で飛ばされそうになるから気をつけるようにと言い残して下っていった。気をつけろって言われてもな・・・




何か見える・・・・





山頂の神社


さすが、信仰の山、白山。キンピカだ。この時ばかりは、無事の下山を必死でお願いした・・・・、でも、お賽銭、ザックから出せなかった。ザックカバーがね・・・



    






山頂



 ウロウロしていたら、外人の親子が写真を撮ってくれと言う。OK。その代わりに、こちらも撮ってもらった。これで、思い残すことはない・・・って、どういう意味だ??


 下山だ、・・・・と、どこから登ってきたんだっけ・・・、ガスで何も見えない。


つづく。





コメント (11)
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