
写真を送った先輩方のご意見は「ワカクサタケの古い個体か、傘に粘性がないのであればトガリワカクサタケ」ということだった。きのこ同定には実物の顕鏡が必要だ。しかし、日曜日にはサンプリングするのが勿体ないような気がして、老菌しかサンプリングしていなかった。
月曜日、仕事を終えてから(一日中、会議で酸欠状態だったこともあって)、あらためてサンプリングに行った。到着したのは18時頃。同じきのこに出会えるかは不安だったが、あっさり出会えた。たった、一日で傘表面の色は退色し、残念なことになっていた(冒頭の写真)。
しかし、周囲を注意深く探すと、新しい個体が発生しているのを発見できた。




トガリワカクサタケ
そして、「日本のきのこ」や「フィールドブックス」、「原色日本新菌類図鑑」の写真、Fig、説明文などを見てトガリワカクサタケであることを確信した。稀菌といっても、自分にとってということで、図鑑に記載されているきのこではあったが、一つ新しいレパートリーを加えることができたのは嬉しかった。
さて、それだけでは終わらないのが、このブログのいいところ?だ。
・・・ヤマドリタケモドキの幼菌が沢山でているのを発見した。



ヤマドリタケモドキ幼菌たち
数日置いておき、大きくなってから収穫することにした。ヤマドリタケモドキを畑で栽培している気分だ。