「つまらない」ならすぐ撤退

人生の時間は限られていますね。
年齢を重ねるたびにそう実感します。

ですから、
無駄な時間はできるだけ使わないようにしたいです。

若い人なら
その無駄な時間から学ぶことがあるという面もあります。
しかし、
人生も後半戦に入ったら
「つまらない」と思ったらすばやく撤退しましょう。
つまらない映画だなあと思ったら映画館を出る、
まずい蕎麦だと思ったら食べずに残す、
これは贅沢になったのではなく、
意味や味がわかるようになった証拠です。
自分のなかの優先順位をたえず更新し、
順位が高いことに集中しなければ、
何一つやり遂げることはできません。

ですから、
映画でも本でも仕事でも、
「つまらない」ならすぐ撤退することです。

しかし、
このとき注意したいのは、
「つまらないことをやめる」というのと、
「もう歳だから新しいことに挑戦しない」という話は、
まるで違うということです。

人生は、
自分のテーマを与えて、
そのハードルを乗り越えていく生き方のほうが
格好いいと行き方です。

先日もある公務員の方が定年挨拶で
「短大を出て４０年、大過なく任務を全うし・・・」
と言われましたが物足らなさを感じます。

旅の士産話にしても
「何事もなく無事帰国しました」よりも、
飛行機に乗り遅れた、
レストランでボッタくられた話のほうが、
はるかにわくわくします。

自分の人生のテーマにとって、
つまらないことなら、
手を引きましょう。