「消極人間」を「積極人間」にする

仕事で脳を最大限に働かせ、
潜在能力を引き出しながら仕事をしている人は、
せいぜい全体の５%くらいです。

残りの９５の人は、
脳を活性化せずに眠らせているということになります。

しかし、これは悲しむことではありません。
なぜなら、
それだけたくさんの余力がまだ残っているのですからです。
私は研修会でこういう質問をします。

「今、あなたは仕事が楽しくて、ウキウキワクワクしていますか？」
もし仕事が楽しくておもしろくて、
ウキウキワクワク状態で働いているなら、
放っておいても、
その人はよい仕事ができるでしょう。

しかし残念ながら、
ここで「イエス」と答える人はごくわずかです。

大部分の人は「つまらない」「辛い」「イヤだ」「面倒だ」と感じながら、
それでも「一生懸命やらなければいけない」
という義務感で頑張っています。

プラス思考が叫ばれますが、
それだけブラス思考の人間が少ないということです。
圧倒的大多数はマイナス思考なのです。

ですから、
自分のマイナス思考を恥じたり、
不安になる必要はありません。

マイナス思考の人というのは、
はじめから
「つまらない」「イヤだ」「大変だ」と思っていたわけではありません。

最初は全員がフレッシュマンだったはずです。

大きな夢や願望があり、
それを実現しようと燃えていたに違いありません。

ウキウキワクワク状態で、
未来の自分を思い描いた時期があったはずです。

人間の性格を変えることはできません。
精神科医でも心理学者でも到底不可能でしょう。
しかし、「消極人間」を「積極人間」に変えたり、
「マイナス思考」を「ブラス思考」にすることなら簡単です。
友人の話ですが
普段はとても穏やかですが
人前に立つと緊張して言葉が出ない人がいました。

私は「性格は変わらないし、変える必要なはい」と言いました。
しかし半年もたたないうちに、
「どんなに人がいても話ができる」と、
本人も驚くくらい変身しました。

つまり、
性格的に「もともとマイナス思考という人」はいないのです。
本来は、
誰でもプラス思考なのです。

幼い子を見ればわかりますが、
人間は元来、
豊かな好奇心や冒険心、
旺盛なチャレンジ精神をもっているのです。