夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

「和歌と絵画」展

2015-05-07 22:28:41 | 日記

先日、上京した折、五島美術館に「春の優品展―和歌と絵画―」を観に行った話題をするのを忘れていた。
『古今集』や『和漢朗詠集』の古筆断簡、「三十六歌仙絵」や「時代不同歌合絵」などの歌仙絵、里村紹巴や本阿弥光悦の短冊などを観てきた。
展示品の数が50点ほどと少なく、訪れる客も多くはないので、一点一点ゆっくりじっくり鑑賞させてもらえるのはありがたい。
展示期間の関係で、国宝『源氏物語絵巻』が観られなかったのは残念。


五島美術館は6千坪もの敷地に広大な庭園があるのが特色で、中庭に出てすぐ前に、傾斜地に沿って雑木林が広がり、都内にいることを忘れるほどの緑に包まれて散策することができる。
このときは真っ赤なツツジが鮮やかに、初夏を思わせる強い日差しに映えていた。

余談だが、五島美術館の近くに「武蔵屋」という蕎麦屋がある。
蕎麦もおいしいし、「〆張鶴」「まんさくの花」といった美酒も楽しめるので、一言お勧めしておきたい。