夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

カプチーノ

2018-03-06 22:58:24 | 日記
毎年今の時期に、必ず聴きたくなる曲に「カプチーノ」(椎名林檎 作詞・作曲)がある。
歌手・女優のともさかりえが20年くらい前に歌っていたと思う。

  「今度逢う時はコートも要らないと」
  「梅の散る午後にもちゃんと二人は」

などと詞にあるので、歌の季節は早春。

タイトルは、エスプレッソに温めたミルクを加えて作る「カプチーノ」に、おそらくつきあい始めて日が浅い年上(年の差?)彼氏との関係性をたとえたもので、

  「ミルクの白に 茶色が負けている」
  「イーヴンな関係に成りたい」

と、今は彼氏に優位に立たれている女の子の、複雑な気持ちを歌った佳曲である。

私は喫茶店に行くと、カプチーノを頼んでいることが多いが、もしかするとこの歌の影響があるのかもしれない。


今日も夕方に仕事で外に出た帰り、喫茶店に寄り、なんとなくカプチーノを飲んでいたらこの曲を思い出し、その後、車の中でCDを聴いた。

  「誰よりもあたしをちゃんと見透かして
   口の悪さや強がりは“精一杯”の証拠だって」

ともさかりえの声は、この曲の雰囲気とぴったり合って、何度聴いても飽きることがない。