夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

風吹き荒れる

2016-05-03 23:29:59 | 日記
今日は、職場の仲間と大山に遊びに行こうと計画していた日。
しかし、朝から激しい風が吹き、時折電線がびゅうびゅうとうなり声をあげている。

臆病者の私は、(たぶん誰も大山に行こうとは言うまい。)と思い込んで集合場所に出かけた。
いちおう、前日に、「雨が降った場合は美術館に行きましょう。」と伝えてある。

ところが、全員集まってみると、誰も大山行きを中止にしようとは言わない。
みんな、すごく楽しみにしていたらしい。
私も覚悟を決めて車を運転することにした。

大山寺駐車場に着いても、停まっている車はわずかしかない。
3日前は、同じ時間には満車になっていたのに。
おそらく荒天との予報を見て、登山客もハイキング客も予定を変更したのであろう。

私たちは、平日よりなお人の少ない中を、大山寺に参り、大神山神社奥宮まで歩いた。
風が吹き荒れ、山全体がごうごうと轟き、頭上から木の葉やら新緑の芽やら土埃やら、色々なものが降ってくる。
山中の道に所々、折れたばかりの生木の枝が転がっている。
木々の間から、大山の嶺の辺りに、ものすごい速さで雲が流れて行くのが見える。

顔を上げられず、足元を見ながら歩くのが精いっぱいの状態で1時間ほどハイキングしたが、みんな悲鳴をあげたりしつつ楽しんでいるようだった。


やや雨が強く降ってきたので、それ以上の行軍は断念して駐車場に戻り、ビアレストランで食事した後、とっとり花回廊に行った。
ここでも強風に見舞われつつ、美しい花々を眺めて癒やされてきた。

今日は自然の猛威を身近に感じた一日だった。
また同じメンバーで、今度は紅葉の頃に頂上まで登ろうと言って帰って来た。