おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

白飯考

2015年01月08日 | 和食
私はご飯が大好きです。
命の源と言ってもいいくらい。
若い頃は朝食にトーストを食べたり
パンケーキを食べたりしていましたが
大人になってからはご飯と味噌汁がないと
目が覚めないんです。力が出ないんです。
どうせ食べるならとことん美味しい方がいい、と
15年前ぐらいから土鍋でご飯を炊いています。
忙しい時や大量に炊く時はIH炊飯ジャーを使いますが。
お米がご飯に変わっていくのが
湯気や音を聞いていると分かる・・・
そういうプロセスも好きなんです。
で、わが家にまたまたご飯をおいしくさせる
ツールが仲間入りしました。



大館曲げわっぱのお櫃

ずっとずっと欲しかったのです。
でも、高いなぁ、手入れが面倒くさそうだなぁ
という理由で敬遠していました。
遂に買ってしまいました^^
事故に遭ってから財布の紐が緩むどころか
抜け落ちたみたいです(笑)
人間いつ不幸に遭うか分からない。
命尽きる時に「あの時ああすれば・・」と後悔するより
手に届く幸せならグッと引き寄せよう!
というスペクタクルな自己肯定の成せる業。



伊賀焼き土鍋とコラボ




無農薬・無化学肥料・稲架掛けつや姫を
マイ精米機で8分搗きにいたしまして
ザルで研いでそのまま30分水を含ませます。
この時のコツは真ん中を少し窪ませること。
水は下へと抜けようとするので
真ん中の底辺ばかりが浸水していきます。
それを防いでまんべんなく水を行き渡せるために
窪みを作るのです。
あとは、水温と相談しながら強火で炊き
最後弱火にして最終段階でまた水を飛ばすために強火。
蒸らしは浸水時間に応じて微調整します。




ツヤツヤ

これだけでも十分美味しいですが




お櫃へin



秋田杉が余分な水分を吸ってくれることで
全体が均一な水分量になります。
ツヤツヤで歯ごたえも抜群。




幸せなり



バクバク



お弁当箱も大館曲げわっぱに変更


毎日の食事がより一層楽しくなりました。
こんな簡単に豊かになるんだったら、
もっと早く買っておけば良かったです。
玄米食にしていたこともありましたが
美味しさはやはり白米にかないません。
あ、美味しいお米の白米が前提ですよ。
これからも貪欲に追求して行きたいと思います。
お米の本当の美味しさが分かれば
お米離れも絶対に減るのにね。

五穀豊穣をもたらす自然に感謝。
丹誠込めて作って下さる農家さんに感謝。
伝統工芸を守る職人さんに感謝。
毎日毎日ご馳走様でございます。合掌。


さて、ここからは少し呟かせていただきます。
興味の無い方はスルーしてください。


昨今の異物混入騒ぎについてです。
異物混入の加害者の肩を持つ気はサラサラありませんが
食べ物のあるところには虫や小動物はつきもの。
自分のご家庭に虫一匹いないと断言できますか?
人一倍注意を払っている工場だって
虫が侵入して子孫を増やす隙間はいくらでもあります。
たしかに気持ちのいい物ではありませんが
そこまでがなり立てるほどの問題でしょうか?
街頭でマイクを向けられた人は何か言わなくちゃいけないと思い
「何を信じたらいいかわかりませんね」とか
「消費者を裏切らないでください」とか
「食の安全を確保して欲しいわ」とか鼻息荒くおっしゃってますが
『虫は貴重なたんぱく源だ』と
いにしえの山人は天から失笑してることでしょう。
だいたい、ファーストフードやレトルトに頼る時点で
食の安全性を蔑ろにしてるんじゃないですか?と問いたい。
虫だって命がかかってるから食べ物にすり寄って来る訳で
虫一匹いない殺虫剤や消毒液まみれの工場の方が
どんなに恐ろしいことか…
腐らないよう防腐剤まみれにする食品の方が
どんなに身体に悪影響を及ぼすことか…
虫よりも危険なものをたくさん摂取していること
早くお気付きになった方がよいのでは?


私の家は商売をしていたので
学校給食が無い日の昼夕食は
主に祖母が作ってくれました。
おから、煮しめ、煮魚や
塩無し具無しおむすびだの
椎茸の出汁の味噌汁だの
じみーな食事が当時は不満でしたが
今考えると自分の価値観を養ってくれた
大事な期間だった気がします。
昔の人なので雑なところもあり
料理に虫が入っていることもありましたが
「そんなの取り出して食べればいい」
「お婆ちゃんのご飯が美味しいから入るだわ」
と反省の色を見せる気配は一切無し。
ご飯を落とすと「目がつぶれるから食べなさい」と
踏んづけたものでも食べさせられました。
衛生的とは言い難い環境下で育てられましたが
五体満足、アレルギーも無く元気に過ごしています。
大正生まれの人ですから
若い頃は過酷な食生活を送って
お米に虫が混じろうがなんだろうが
きっと有り難く食べてきたに違いありません。
それでも94歳で大往生しました。
自然の摂理に逆らわないものを
適度に食べてきたからでしょう。

木を見て森を見ず…
食の安全ではなく安全な食を考えるなら
もっと違う論点で議論すべきでは?


私のつぶやき部屋の発言なので
お気に障ったらお許しを。

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (もずく)
2015-01-09 00:29:45
数年前に偶然辿り着いて以来、ずっと読ませていただいて居ります。
いつも己の著しい偏食ぶりを反省させられ食に対する純粋な想いがビシビシと伝わってきて読むととても爽快な気分になります。
私もおばあちゃんご飯で育ちました。給食のない土曜日のお昼は冷えたご飯とレトルトハンバーグのみ(笑)
でも死ぬほど美味しかったんです。

これからも食や旅の記事を楽しみにしています。お身体無理なさらぬよう御自愛下さいませ。

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Unknown (mie)
2015-01-09 10:25:07
もずくさん

初めまして、こんにちは。
拙い文章ですが、ご高覧ありがとうございます。
食い意地が張っているので、ついつい食べ物のこととなると熱くなってしまいます^^;
祖母のご飯は舌と記憶に刻まれますよね。今でも干し椎茸を食べると祖母の味噌汁を思い出します。

徒然なる日記で内容に乏しいですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
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Unknown (黒眼鏡)
2015-01-10 18:57:11
僕は最近、ルクで炊飯してますね。
電気釜は要らなくなりそう。窪み、試してみますね。
僕の料理の根本は鍵っ子だった小学生でした。悲観してる訳では無いですが、ただの交代要員としての需要という。もっと食に貴い人がいれば良かったなぁと。
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Unknown (mie)
2015-01-13 11:54:32
黒眼鏡クン

窪み、試してみてね~
鍋炊飯も慣れれば何の苦にもならないでしょ?多少面倒くさく思ったところで、美味しい思いができるからプラマイ、プラス^^

私も中学生からは自宅のあった学区に転向したから鍵っ子になったよ。中1から料理はほぼ任されていた、ていうか、母の料理が気に食わないから自分で作るようになった(笑)
お婆ちゃんの調理風景を見よう見まねで作り始め、今の私があります^^
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