陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

毒餃子事件の犯人・呂月庭容疑者、事件発覚後2年を過ぎてようやく逮捕

2010-03-29 11:03:35 | シナ産毒製品
 2008年1月下旬、シナ産・冷凍毒餃子により千葉県と兵庫県にメタミドホス中毒被害者が続出した。日本の警察当局は、綿密な科学調査の結果、日本国内でメタミドホスが混入された形跡は無いと断定、当該データを示してシナ側の協力と捜査進展を期待していた。

 この年の2月からは、シナ産の冷凍食品、生野菜は大手スーパーの店頭から一斉に消えた。インスタント食品の食材原産地表示や製造工場の場所表示が話題になり、それは現在も続けられている。当ブログでも、福田<媚中>政権の生温い対応振りを批判した。

 事件から2年を過ぎて、シナ産食品は生野菜などが少しずつ店頭に戻って来た。シナ産椎茸、サヤエンドウなどは日本産品の半値だから、<鳩山不況>に喘ぐ昨今、鍋料理用にと割り切って購入する人も増えている。

 今年3月26日に、新華社通信が突然「餃子製造元の『天洋食品』前従業員がこの事件の犯人として逮捕された」と伝えた。しかし、日本の捜査関係者へは逮捕直後にシナ官憲側から何の連絡も無かった。この急転直下の逮捕劇、何かシナ風の胡散臭いシナリオを感じる。鳩山<売国>政権へのサービスと取れなくも無い。

 無礼なことに、当時シナの官憲は「事件は日本で起きた」と公言し、日本の警察当局との協議でもそれを主張、シナのマスコミにも日本に責任があると言い続けた。これは、謝罪と賠償を要求しても良いのではないか(笑)?

 逮捕経過の詳しい内容は、以下の読売webで見ることが出来る。


「日本の中毒、非常に後悔」…毒物混入容疑者

 【北京=佐伯聡士】中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国公安省の杜航偉・刑事偵査局長が28日、一部日本メディアの取材に応じ、逮捕された製造元「天洋食品」の元臨時従業員、呂月庭・容疑者(36)は事件発覚約4か月前の2007年10月1日から計3回にわたって、工場内で盗んだ有機リン系殺虫剤メタミドホスを注射器でギョーザに注入していたと供述していると明らかにした。

 杜局長は、呂容疑者は「単独犯だ」と述べ共犯がいた可能性を否定した。同容疑者は社内で正規従業員との待遇の差が大きいことに不満を募らせ、特に、妻の出産休暇の際、ボーナスが支払われなかったことに怒って会社への報復を考えたと供述しているという。

 26日に国営新華社通信が容疑者逮捕を報じて以来、公安省幹部が直接取材に応じ、捜査状況を詳細に明かすのは初めて。杜局長は、日本の警察幹部の訪中を「すでに招請している」と明らかにし、日本の捜査当局と緊密に協力していく姿勢を強調した。

 杜局長によると、呂容疑者は07年7月と8月に工場の清掃部門から殺虫剤を盗み、医療機関から廃棄された針付きの注射器数本を入手。同年10月1日と同月下旬、12月下旬の計3回にわたって、ギョーザの冷凍庫に侵入し、注射器でギョーザに注入した後で注射器を工場内の下水道に捨てたと供述している。

 12月下旬の混入について、局長は、08年6月に河北省承徳で起きた天洋食品製冷凍ギョーザ中毒事件の原因と断定した、と述べた。
 呂容疑者は1993年から天洋食品の食堂管理の臨時従業員として勤務していた。杜局長は、呂容疑者が一貫して「重点捜査対象だった」と強調したが、逮捕まで2年以上の時間がかかったことについては「冷凍庫に接触できる者586人を調べなければならず、作業量が膨大だった」と話した。そのうえで、今回捜査が急転した理由については、呂容疑者が事件発覚後に妻や親戚に「自分がやった」と漏らしていたことがわかり、3月16日に身柄を拘束して調べた結果、メタミドホス混入を認めた、と説明した。21日には本人の供述通りに下水道から注射器が発見されたという。

 呂容疑者は、「日本の消費者の中毒を招くとは思ってもいなかった。非常に後悔している」と話しているという。

(2010年3月28日21時09分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100328-OYT1T00675.htm


 何ともグズグズした現地捜査である。当時は、共同通信北京特派員が「天洋食品」を取材中に現地で購入したメタミドホスを所有していたため、シナ当局から身柄拘束を受けた経緯もある。日本では、メタミドホスの入手は不可能。

 シナ大陸のネットユーザーも、自国から逮捕者が出たと言うので、率直な戸惑いを隠さない。その生々しい声を<大紀元>が伝えている。


毒ギョーザの真相解明にネットユーザーが唖然
「どんな中国人になればよいのか?」

 【大紀元日本3月28日】2年前に千葉と兵庫の両県で10人の被害者を出した中国製毒入り餃子事件で、中国新華社通信は26日、中国当局が投毒容疑で製造元の天洋食品(河北省石家荘市)の元臨時職員の身柄を拘束したと報道した。翌27日、中国各紙は新華社の記事を相次ぎ転載。中国のネットユーザーらは、2年前に中国当局が断固否定したことと全く逆の結果を受けて、唖然とした反応を見せている。

 「事件の真相は明らかになったが、我々市民は分からなくなっている。我々は、どんな中国人になればよいのか?中国政府はどんな政府になればよいのか」と「夜色」と名乗るネットユーザーが掲示板に戸惑いのメッセージを書き込んだ。「当初、政府ははっきりと日本人がやったと言い張ったではないか? 下心のある海外の敵対勢力がわざとやったと主張していたではないか」

 同ネットユーザーは、2008年の事件発覚以降の中国メディアによる報道をまとめ、その経過を詳しく書き込んだ。

 事件発覚当初の2008年2月13日、中国国家品質検査総局の副局長・魏伝忠氏は、石家荘市公安局の情報として、製造元である食品工場の従業員が勤務条件に不満を持ち、「報復」した可能性があるとする共同通信の報道を全面否定し、「日本側の報道は憶測に過ぎない」と強く反発した。また、中国新聞社は同年3月3日に評論文を掲載し、「共同通信を含む日本メディアが『天洋食品工場の従業員による行為』と勝手に断定したが、事実、それは全くのウソであることが証明された。日中友好関係の敏感な時期に、日本社会や日本の人民をミスリードし、このような嘘のニュースを捏造する目的は、下心があるとしか思えない」と強烈に批判した。

 同じような論調は、2008年6月に製造元の天洋食品が事件後に回収した冷凍餃子を中国国内で横流しした結果、4人が中毒を起こした後も繰り返された。

 2年間の中国国内の報道を振り返り、同ネットユーザーは、「このような報道を見た結論はこうだ:三鹿粉ミルク(メラミン入りミルク製品)を飲めるのは中国人だけ。地溝油(工場などの排水溝や下水溝に溜まったクリーム状の油を濾過し、精製した毒性のある食用油脂)で揚げたものを食べられるのも中国人だけ。中国は、大変調和(胡錦濤が提出した社会の安定を重視する理念)のある国だから、糞青(執拗な民族主義者または反日主義者のこと)国だからだ」と怒りをにじませた。

 2年前の事件発覚直後、ネットでは「反日」の書き込みが炎上したが、犯人が中国人だったと分かった日、中国各地の掲示板は不気味なほど静かだった。同事件についての書き込みは、以前とは逆に、中国政府に対する批判の声が主流となっている。中でも、「誰が尊敬してくれるだろうか?」という感想文が、多くの同調を得ている。

 「どうして政府が発表した情報は、いつも矛盾しているのか?国内にいる私たちは騙されやすいが、外国人にははっきりと見えている。真相が分かったら、彼らはどのような目で中国人を見るのか?嘘、暴力、詐欺に慣れている国家は、誰から尊敬を得られるだろうか。自国の市民さえも残酷に騙す政府と国家は、尊敬されない。自国の文化さえ愛さない民族は、人から尊敬されないだろう」と批判の矛先は当局に向かう。

 「不惑の禍」というネットユーザーはさらに、「政府が当初、日本メディアに謝ってほしいと言ったのと同様に、中国メディアも日本政府に謝るべきではないのか」と問い詰める。同ユーザーは1年前、中国外交部・楊潔チ部長の外国記者とのやり取りを分析し、「中国国内で投毒が発生した」という結論をネット上で発表したが、他のユーザーらに攻撃されたようだ。「愛国はいいことだが、事実を無視して自分の頭で考えもせず、逆に悪いことになってしまった。物事は、自分の頭で分析してほしい」と、同ユーザーは冤罪が晴れてすっきりとしたようだ。

 一方、当局による結果発表を受け、大半のネットユーザーは不信感を見せている。「またも臨時職員か。2年前、すでにその結果は分かっていた。臨時職員は消防士だから、火が出るところに回されるし、政治的なリスクにさえ晒されるのだ」など、投毒容疑者と発表された天洋食品の元臨時職員はただのスケープゴートであるとする見方がほとんど。

 つい先週も、貴州省テレビ局の女性記者が、免許証不所持で運転した豪華車の持ち主を取材したところ持ち主に殴られ、テレビ局が「女性記者は臨時職員であり、テレビ局と無関係」と発表する事件があったばかり。明らかに、テレビ局は豪華車の持ち主とのトラブルを避けたかったとみられる。「臨時職員」という言葉はネット上で流行し、スケープゴートの代名詞となっている。

 「悲しいことだが、政府の報道を信じる人はもういない。政府からの報道であれば、何であれ皆がこれは嘘だと気付いてしまう。政府の自業自得だから、仕方がない」と「狗剩」と名乗るネットユーザーが嘆く。

 これら政府に対する批判発言は、ネット上で削除されることなく、いまだに残っている。現在、ネット監視者らはグーグル事件の対応で急がしく、余裕がないからなのか。

(報道=趙MJ)
(10/03/28 18:48)
http://www.epochtimes.jp/jp/2010/03/html/d57969.html


(参考)

 新聞社説に見る「毒餃子の原因調査」報告
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/2ff452c6c0e9b4a76fb5ade2551cd7f2

 毒餃子に関連した世論調査
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/d88de425716fb79a6fb55906f7e56153

 毒餃子事件の幕引きが始まる
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/0d64018552d7dfbc873da1981ed51fbd

 シナ産の冷凍「毒餃子」、日本の消費者を直撃
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/d967443ffff5146bbdd194ceb09b14ee
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 現代に生きる秀逸な教育者:... | トップ | 宇宙人の没倫理性 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
餃子事件の犯人 ()
2011-06-06 07:25:05
その後死刑になったと、聞きましたが本当でしょうか?
返信する

コメントを投稿

シナ産毒製品」カテゴリの最新記事