陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

シナ産の冷凍「毒餃子」、日本の消費者を直撃

2008-01-31 00:11:42 | シナ産毒製品
 昨年5月以降、米国でのペットフード、それに海外諸国での医薬、歯磨きや玩具に至るまで、シナ産製品が生命を脅かす危険性を持つとして話題になった。いわゆる<チャイナ・フリー>現象である。北京の段ボール肉まん報道は、それに華麗な色を添えた。この影響だろうか、7月下旬にはシナ大陸から輸入された蒲焼が危険視され売上げ減少、販売店はかなりの打撃を受けた。

 数年前からシナ産毒生野菜に関しては、消費者の注意も相当に行き届いていたと思う。それにも拘らず、我が国の流通業者は消費者の健康を無視して、シナ産冷凍食品を輸入し続けた。何時かは問題になると専門家が予想したように、今度は「冷凍餃子」が直撃、実被害者が出た。

中国餃子で中毒計10人に 兵庫でも、いずれも同一輸入業者 メタミドホス検出
2008.1.30 17:30

 中国産の冷凍ギョーザを食べた一家5人が食中毒症状を訴え入院、ギョーザのニラから農薬成分が検出された問題で、同じ輸入元の冷凍ギョーザを食べて中毒症状に陥った人が他に千葉県内で2人、兵庫県内で3人いることが、厚生労働省の調査などで分かった。

 いずれもJT子会社の「ジェイティフーズ」(東京都品川区)が中国から輸入した冷凍ギョーザ。兵庫のケースでも、パッケージの内側から千葉のケースと同一の農薬成分が検出された。

 千葉、兵庫県警は中国での製造時に有毒成分が混入したまま消費者に流通した疑いもあるとみて、殺人未遂や業務上過失傷害などの容疑で捜査を開始、流通・販売ルートを調べている。

 警察当局や厚労省の調べなどによると、千葉県市川市の一家5人が今月22日午後8時ごろ、自宅で夕食として中国産の冷凍ギョーザ餃子を食べたところ、下痢や吐き気などをもよおし、病院に収容された。その後、県警で一家が食べた餃子を鑑定したところ、有機リン系薬物「メタミドホス」が検出された。

 農水省によると、メタミドホスは海外では農薬として使われているが、日本国内では農薬として登録されておらず、製造販売もされていない殺虫剤だという。

 県警によると、餃子はCO・OP冷凍食品「手作り餃子40個入り(560グラム)」(399円)で、原産国は中国。昨年10月20日に製造され、ジェイティフーズが輸入・販売し、賞味期限は今年10月20日までだった。
 5人は現在も入院中で、うち5歳の女児が重体という。

 今月5日には、夕食で同社が中国から輸入・販売した「手包みひとくち餃子20個入り」を兵庫県内の家族3人が食べた後、嘔吐や下痢の症状を訴えて病院に搬送され、10日間から2週間入院した。

このギョーザのパッケージから、メトミドホスが検出された。
また昨年12月28日に同社販売の冷凍ギョーザを購入し、その後食べた千葉市稲毛区の家族2人が嘔吐、下痢症状を起こしていたことも新たに判明した。

警察当局によると、被害が出た3件の全製品に、同種の製品を生産する場合の生産単位を示す同一のロット番号が記されていた。ギョーザのパッケージには穴があけられた跡などは見あたらず、中国での製造段階でメタミドホスが混入した疑いが強いとみているもようだ。

東京都と品川区は30日、ジェイティフーズに対し、関係する冷凍ギョーザの回収を指示した。厚労省など関係当局は、被害がこの10人以外にも拡大する可能性があるとみて、調査を進めている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080130/crm0801301731023-n1.htm


 毒菜入りの可能性があると分かっていながら、シナ産食品を輸入したのであるから、これは子会社がやったこととは言え、JT本体経営者の責任は免れない。もし、この事案で死者が出たら、JTはどう責任を取るつもりか。

 冷凍食品に含まれる化学物質については、監督官庁も目が行き届かない。

<中国産ギョーザ>リスク低い冷凍食品の中毒に衝撃 厚労省
1月30日21時4分配信 毎日新聞

 中国産冷凍ギョーザによる中毒症状で、厚生労働省は、農薬残留のリスクが生鮮品よりも低い冷凍食品から、殺虫剤が検出された事態に強い衝撃を受けている。輸入時のサンプル検査では、加工された食品の大半について、細菌や添加物などをチェックするにとどまり、農薬の有無は調べていない。検査の「抜け穴」から健康被害が出た形で、監視体制の強化を求める声が高まりそうだ。

 厚労省は、輸入食品の約5%を抜き打ちで検査し、食品衛生法違反が見つかれば、検査命令などの措置で以降の監視を強めている。食品安全部によると、問題のギョーザと同じ製造元の冷凍ギョーザは昨年1月以降で155回の輸入があり、うち8回は検疫所でサンプル検査を受けたが、違反は見つからなかったという。

 しかし、いずれも細菌や添加物の量が基準の範囲内にあるかどうかの検査で、そもそも残留基準がない農薬は対象外。また、サンプル検査とは別に、輸入業者は検疫所に輸入届け出書を毎回出さねばならないが、記載内容は▽原材料▽添加物▽製造方法--で、加工品の原材料に使っている農薬まで申請する必要はない。

 農林水産省農薬対策室によると、成分が検出されたメタミドホスは、他の農薬に比べ急性毒性が高いが、加熱調理することで成分が分解され毒性も弱くなるという。問題のギョーザは、冷凍前にも加熱処理されていることになっており、厚労省の担当者は「仮に原材料の一つに高濃度の農薬が付着していても、加工品で中毒症状が起きるとは想像しにくい。包装や流通の過程で混入した可能性も考えられる」と指摘する。【清水健二、北川仁士】

最終更新:1月30日21時4分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000122-mai-soci


 今回は、日本のマスコミも大騒ぎ、多分記者達が身近に食べる好物だから気になっているのだろう。シナの製造メーカーへ勇敢に電突した記者もいた。中共政府は、日本のマスコミの異様な雰囲気に戸惑いながら、調査開始を約束した。

ギョーザ食中毒、中国政府「調査開始」を発表
1月30日21時3分配信 読売新聞

 【北京=佐伯聡士】中国製冷凍ギョーザの食中毒事件で、中国の国家品質監督検査検疫総局は30日、「日本側から本日、通報があり、調査を始めた」との声明を発表した。

 一方、製造元に当たる中国河北省の「河北省食品輸出入集団天洋食品工場」の職員は同日、本紙の電話取材に対し、「幹部が生産管理の会議に出ており、分からない。そんなことはあり得ないはずだ」と述べ、事件への言及を避けた。

 河北省政府関連のホームページによると、同社はギョーザや肉製品を製造する国有の食品加工業で、同省の省都・石家荘市にある。工場設立は1993年で、総資産9700万元(約14億5500万円)。年産量は4000トンに上り、同省正定県にも冷凍食品工場を持つ。

最終更新:1月30日21時13分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000053-yom-int


 さして良く調べもしないで、メーカーの「天洋食品」を閉鎖、責任者を処罰して幕引きであろう。だがこの問題は、日本国内で相当に発展すると想像する。まず、JTの行動だが、

JT、中国製23品を回収=同じ工場で生産-加ト吉も
1月30日21時2分配信 時事通信

 千葉県や兵庫県で中国製冷凍ギョーザを食べた人が中毒症状を起こした問題で、日本たばこ産業(JT)は30日、子会社のジェイティフーズ(東京)が輸入販売する「中華deごちそうひとくち餃子」など23商品を自主回収すると発表した。今回、殺虫剤が検出された商品をつくった中国の天洋食品(河北省石家荘市)の同じ工場で製造されたという。

 またJTが昨年末に買収した冷凍食品大手の加ト吉も、同じ工場で製造した冷凍食品を10品目程度販売していたことが判明、自主回収する。

 JTは消費者に対し、対象商品を絶対に口にせず、返送するよう呼び掛けている。問い合わせはジェイティフーズのお客様相談室フリーダイヤル(0120)700642で受け付ける。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000224-jij-bus_all


と言うわけで、JTとその関連会社は恐らくシナ大陸から暫らく輸入を控えるだろう。これは、JTの経営に多大の影響を及ぼすのは間違いない。JTは、架空売り上げと偽造問題で世間の評判を落とした冷凍食品業「加ト吉」を昨年末にTOBで買収したが、その加ト吉DNAが今回の一件には関与していないと思う。スーパーなどの末端販売店も、この問題では大いに苦吟している。

<中国産ギョーザ>中毒事件で製品撤去、消費者から不安の声
1月30日21時19分配信 毎日新聞

 激しいおう吐、縮瞳、けいれん……。楽しい夕方の家族団欒(だんらん)の食卓が暗転した。千葉と兵庫県で有機リン系殺虫剤が混入した冷凍ギョーザを食べた計10人のうち9人が入院した薬物中毒事件。輸入会社は問題のギョーザだけでなく、同じ工場で生産された商品の店頭からの撤去や購入家庭への返品を呼びかけ、消費者からは不安を訴える声が相次いだ。中国からの輸入食品の信頼がまた大きく揺らいだ。

 兵庫県高砂市の家族は自営業の夫(51)と妻(47)、次男(18)の3人暮らしで、今月5日、そろって夕食をとった。中華風の献立で、あんかけラーメンと焼き飯、そして冷凍ギョーザが食卓に並んだ。午後6時50分ごろ、次男が突然、食べたギョーザを吐き出した。夫と妻が慌てて介抱を始めたが、10分後には夫が不調を訴え、2人はすぐに救急車で近くの病院に運ばれた。妻も午後8時半ごろ、同様の症状を訴えて入院した。3人ともギョーザを数個ずつ食べていた。

 ギョーザは次男が約2週間前に買ったといい、次男はこの日より前にうち5個を1人で食べたが、その際は異常なかったという。

 千葉県市川市では22日午後8時ごろから、飲食店に勤める女性(47)が自宅で子供4人と食卓を囲んだ。食べ始めた直後、長男(10)が「ギョーザが少し苦い、おかしいな」と言い、他の子供も同じことを話したが、40個入りのギョーザを5人で残さずに食べた。

 約30分後、次女(5)が突然嘔吐(おうと)し下痢の症状が出始めた。次男(8)、長女(18)、長男(10)の順で同じ症状が起き、女性が隣家の姉(56)に助けを求め、姉が119番した。

 次女は搬送当時、意識不明の重体で、人工呼吸器を装着。8日後の30日になって、ようやく意識が戻ったが、現在も瞳孔が縮むなど有機リン酸系の物質を飲んだ際に起きる症状がみられたといい、5人はいまだに退院できていない。

 東京都新宿区の「ショッピングセンター丸正総本店」では、中毒を起こしたギョーザは扱っていない。しかし、30日午後7時までに、ギョーザやシューマイなど中国産の冷凍食品十数品目、計約100パックが撤去された。コーナーには「安全性が確認できるまで、一時販売を中止いたしました」との張り紙が掲げられた。
 買い物をしていた飲食店経営、村沢洋子さん(57)は「冷凍食品はよく買うので怖い」。子どもと来ていた主婦、高木まさ子さん(40)は「中国産はなるべく買わないようにしているが、これからはもっと厳しく産地をチェックする」と話した。寺田智之店長(45)は「輸入業者や卸業者がきちんと安全管理し、国も規制をしてほしい」と訴えた。

 西東京市の「コープとうきょうひばりが丘店」では、冷凍食品売り場に「お詫(わ)びとお知らせ」との張り紙を掲げた。問題の冷凍ギョーザの販売停止や店頭からの撤去を知らせるとともに家庭にある商品の回収を呼びかけた。買い物に来た女性は「冷凍食品は何が入っているか分からない。以前から不安に思っていたが、やっぱりか」と顔をしかめた。

 多くの観光客らが訪れる日本で最も有名な中華街である横浜市中区の横浜中華街。ギョーザは人気の食品だけに影響を懸念する声も聞かれた。昨年の段ボール肉まん騒動時に売り上げが10分の1になったという田中功司さん(37)は「また、中国産という感じ。イメージが悪い。誰が何のためにやったのか。ちゃんとやってる人たちがかわいそう」とため息交じりに語った。

最終更新:1月30日22時26分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080130-00000128-mai-soci


 こんな報道をされては、シナから冷凍食品を輸入する業者は激減するはずだ。繁くスーパーで、曜日を決めて冷凍食品を3割引や4割引で販売しているが、あれは恐らく大半がシナ産製品であろう。もう「安ければ良い」の時代ではないのだ。今回の事件を機に、流通業界が協同で多項目検査体制を充実させ、顧客の立場を考えながら食品販売する姿勢になるよう改めて強く求めたい。カネ儲けに惑わされず、「チャイナ・フリー」を食品面から着実にやってくれると嬉しいのだが。

(参考)

 「米中汚染食物非難合戦」から「チャイナ・フリー」を思う
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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-01-31 12:32:27
5円10円の値上げで大騒ぎしてる今は明らかに
「安ければ良い」の時代だとおもいます
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