陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

「孔子平和賞」は僅か1回で消滅

2011-09-28 23:00:57 | シナ・中共関係
 シナ・中共は、時々面白い行動を取る。昨年、ノーベル平和賞に反体制派活動家の劉暁波(りゅう ぎょうは)氏が選ばれた時は、平和賞選考委員会の設置されているノルウェーに様々な国家的嫌がらせを行い、国際的な顰蹙(ひんしゅく)を買った。

 劉暁波氏にノーベル平和賞が決まると、錦州監獄に収監中である劉氏の代わりに授賞式へ出席しようとした夫人を拘束した。また、受賞式典の行われるオスロ市庁舎へ、各国大使が出席しないようしつこく要請。それを受けて、17ヶ国(ロシア、キューバ、ベトナムなど)の大使が出席を控えた。

 猛り狂った中共は、「孔子平和賞」を急遽創設した。賞金は、10万元(=125万円;当時)。毛沢東時代に、「批林批孔」スローガンを唱えて、孔子批判を大宣伝し、儒教関係書物を焼き捨て、関連遺跡の破壊を行った中共が、孔子の名前を載せた平和賞を作ったのであるから将に噴飯物である。

 そして、第一回目の受賞者に台湾の連戦・国民党名誉主席を選んだが、同氏は受賞を拒否。授賞式では、受賞者不在のまま、無名の少女が記念トロフィーを受け取った。

 今年は、「孔子平和賞」の第2回目になるが、ルーピー鳩山や、空き菅などは有力候補者と思っていたら、「孔子平和賞」は中止との事で、実に残念である(呵々)。ウィグルのラビア・カーディル女史が、近い将来にノーベル平和賞を受賞する時は、再び「孔子平和賞」が復活するかも知れない。

ウィグル人のラビア・カーディル女史が初来日
http://blog.goo.ne.jp/charotm/e/f3e9e2a4fd72fe97cae84da842f36a04

孔子平和賞中止 重大な規則違反
2011.9.28 20:33

 ノーベル平和賞に対抗して昨年末に設立された中国の「孔子平和賞」がわずか1回の選考を行っただけで幕を閉じることになった。同賞を主催する中国郷土芸術協会文化保護部は、今年の第2回選考活動を中止することを決め、同団体を管理する中国文化省が27日、ホームページ上で明らかにした。重大な規則違反があったことが理由だという。

 文化省の決定によれば、中国郷土芸術協会文化保護部が今月17日に孔子平和賞の選考状況などについて記者会見を開いたが、事前に所轄部署に報告しなかったことが規則に違反したという。文化省は同団体の外郭団体としての認定も取り消した。同賞は、中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞決定を受けて、急きょ設立された。(北京 矢板明夫)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110928/chn11092820340010-n1.htm


ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑 本家同様、受賞者不在
2010.12.9 21:04

 【北京=川越一】中国の民主活動家、劉暁波氏に対するノーベル平和賞授賞に対抗して、急遽(きゅうきょ)設立された「孔子平和賞」の授賞式が9日、北京市内で行われた。初代受賞者に選ばれた台湾の連戦・中国国民党名誉主席は受賞を拒絶。本家と同様、受賞者不在というおまけがついた“茶番劇”に、報道陣から失笑がもれる一幕もあった。

 「孔子平和賞は長い間準備してきたものだ」「連戦氏は当代の平和に貢献した」「(劉暁波の)3文字とは関係ない」-。選評委員会の譚長流委員長(北京師範大博士)が顔を真っ赤にして訴えた。

 孔子が論語の中で述べた「和をもって貴しとなす」の心を設立理由に挙げ、ノーベル平和賞への対抗措置であることを否定。だが、パンフレットには「ノーベル平和賞は世界中の人々に開放され、少数派の推薦で決めてはならない。同賞は多数派とは言い難く、不公平さ、誤謬(ごびゅう)は免れない」と明記されている。

 インターネットを通じた投票に基づいて選出したといいながら、サイト名や調査期間の公表を拒否。台湾メディアが連戦氏の受賞拒否についてただすと、「拒絶などできない…」としどろもどろに。同氏に正式に通知すらしていないことも明らかになり、最後は無関係の少女にトロフィーを渡してお茶を濁した。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110109/chn11010918460032-n1.htm
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 上海で地下鉄が衝突事故 | トップ | ギリシャ危機を先延ばしする... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

シナ・中共関係」カテゴリの最新記事