6月26日に、北朝鮮がシナ中共(六者協議議長国)へ提出した「核計画申告書」の内容が部分的に明らかになった。その内のプルトニウム抽出量について、各国の報道機関が紹介をしているが、報道内容にかなり食い違いがある。朝鮮日報はこの抽出量に関し、かなり詳しく報じているが申告自体に疑問を抱いているようだ。
核問題:北が申告したプルトニウム量は本当なのか
申告量めぐり米朝協議説も
北朝鮮の核危機が明らかになった1990年代初めから、北朝鮮が核兵器を作れるプルトニウムをどのくらい保有しているのかについて、国際社会は議論を重ねてきた。しかし、その全容は一度も明らかになっていない。
北朝鮮は26日、6カ国協議の議長国である中国に提出した核計画申告書で、自ら答えを出した。外交消息筋によると、北朝鮮は「実際のプルトニウム抽出量」「再処理過程で発生した損失量」「再処理前の未抽出量」をすべて含んでいると言ったという。だが、北朝鮮が実際に申告した量について、韓国や米国など関連諸国は口を閉ざしている。北朝鮮の申告内容に関し、真偽をめぐる攻防が生じれば、北朝鮮核問題の解決を危うくする可能性もあるためだ。
共同通信は「申告書には、北朝鮮が抽出したプルトニウムが約30キロ、使用済み核燃料棒の中で生成されて抽出されていないものが約8キロ、核施設の機器内に残っているのが6キロで、プルトニウム総量は44キロと書かれている」と伝えた。一方、自由アジア放送(RFA)は、ワシントン消息筋の話として「抽出済みの31キロに、抽出されていないものが7キロで、合計38キロと申告した」と報じている。
外交消息筋も40キロ前後としている。しかし、いずれも「北朝鮮は3回の使用済み核燃料棒の再処理などで最大60キロのプルトニウムが抽出できるだろう」としてきた米政府や研究所の推定値とは相当な開きがある。
これについて、ある官僚は「北朝鮮が考えている量よりも米国の推定値のほうが多かったのは、再処理過程での損失量などを考慮しなかったためかもしれない」と話している。韓国政府当局者も「技術レベルが低いほどプルトニウムの損失量は大きくなる」としている。
RFAは、核専門家の話として「北朝鮮は昨年12月、米国に“31キロ”と伝えた。だが、量が少なすぎると判断した米国側は北朝鮮と協議し、今後使用済み燃料棒8000本を再処理した場合に抽出されるプルトニウム量まで含めたもの」と報じた。プルトニウム量をめぐっても、米朝間にある種の「協議」があったという意味だ。
北朝鮮が申告したプルトニウム量が事実なのかどうかは、今後行われると思われる「検証段階」の主要論点になるだろう。
イム・ミンヒョク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/article/20080630000017
北朝鮮のやることには常に疑問が伴うが、そこにシナ中共、米国・国務省が絡むともう一つすっきりした内容にならない。国際政治や外交はそういうものだとしても、北朝鮮の提出核計画全容が現段階で不明では、六者協議の存在意義を問われる。米国議会が内容を吟味するのとは別に、六者の一員である我が国国会でも、提出された核計画内容を精査しなければならない。
プルトニウムに加えて、濃縮ウランの方はどうなっているのか。この核物質を用いると、大型化するが核爆弾を作るのは技術的には容易である。北朝鮮のミサイル技術ではウラン核弾頭を搭載出来ないだろうが、他国あるいはテロ組織へ技術流出する可能性もあるので要注意である。
核問題:北が申告したプルトニウム量は本当なのか
申告量めぐり米朝協議説も
北朝鮮の核危機が明らかになった1990年代初めから、北朝鮮が核兵器を作れるプルトニウムをどのくらい保有しているのかについて、国際社会は議論を重ねてきた。しかし、その全容は一度も明らかになっていない。
北朝鮮は26日、6カ国協議の議長国である中国に提出した核計画申告書で、自ら答えを出した。外交消息筋によると、北朝鮮は「実際のプルトニウム抽出量」「再処理過程で発生した損失量」「再処理前の未抽出量」をすべて含んでいると言ったという。だが、北朝鮮が実際に申告した量について、韓国や米国など関連諸国は口を閉ざしている。北朝鮮の申告内容に関し、真偽をめぐる攻防が生じれば、北朝鮮核問題の解決を危うくする可能性もあるためだ。
共同通信は「申告書には、北朝鮮が抽出したプルトニウムが約30キロ、使用済み核燃料棒の中で生成されて抽出されていないものが約8キロ、核施設の機器内に残っているのが6キロで、プルトニウム総量は44キロと書かれている」と伝えた。一方、自由アジア放送(RFA)は、ワシントン消息筋の話として「抽出済みの31キロに、抽出されていないものが7キロで、合計38キロと申告した」と報じている。
外交消息筋も40キロ前後としている。しかし、いずれも「北朝鮮は3回の使用済み核燃料棒の再処理などで最大60キロのプルトニウムが抽出できるだろう」としてきた米政府や研究所の推定値とは相当な開きがある。
これについて、ある官僚は「北朝鮮が考えている量よりも米国の推定値のほうが多かったのは、再処理過程での損失量などを考慮しなかったためかもしれない」と話している。韓国政府当局者も「技術レベルが低いほどプルトニウムの損失量は大きくなる」としている。
RFAは、核専門家の話として「北朝鮮は昨年12月、米国に“31キロ”と伝えた。だが、量が少なすぎると判断した米国側は北朝鮮と協議し、今後使用済み燃料棒8000本を再処理した場合に抽出されるプルトニウム量まで含めたもの」と報じた。プルトニウム量をめぐっても、米朝間にある種の「協議」があったという意味だ。
北朝鮮が申告したプルトニウム量が事実なのかどうかは、今後行われると思われる「検証段階」の主要論点になるだろう。
イム・ミンヒョク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/article/20080630000017
北朝鮮のやることには常に疑問が伴うが、そこにシナ中共、米国・国務省が絡むともう一つすっきりした内容にならない。国際政治や外交はそういうものだとしても、北朝鮮の提出核計画全容が現段階で不明では、六者協議の存在意義を問われる。米国議会が内容を吟味するのとは別に、六者の一員である我が国国会でも、提出された核計画内容を精査しなければならない。
プルトニウムに加えて、濃縮ウランの方はどうなっているのか。この核物質を用いると、大型化するが核爆弾を作るのは技術的には容易である。北朝鮮のミサイル技術ではウラン核弾頭を搭載出来ないだろうが、他国あるいはテロ組織へ技術流出する可能性もあるので要注意である。
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