Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

仕事

2014年07月05日 | Weblog

                   

今でも、ビジネスの末端、現場で働く人たちは安い賃金で長時間の労働を強い
られている。この社会構造は50年前、Edがまだ20代のころと全く変わっていな
い。高度経済成長の時代を経て日本は一見豊かになったかのように見えるけれ
ど、運よく社会の上層部で働く機会に恵まれた高学歴で優秀な人たちは別にして、
”その他大勢”の現場作業、単純労働に従事している人たちは、今もって半世紀
前にタイム・スリップしたかと思えるような、残業代頼みの低賃金にあえいでいる。


仕事が本当に忙しい時は、死ぬほど残業に追いまくられ、そうかと思えば一端暇
になると残業代は極端に少なくなってアッという間に生活が困窮してくる。基本給
を出来るだけ低く抑えておいて残業代でどうにか食っていけるような賃金形態にし
ておくのは、昔から変わらぬ経営者の常套手段であり、かくして労働者の賃金を
抑えて溜まった儲けは経営者と資本家(上層部)が独占する。貧富の差がます
ます大きくなってきた道理である。


                                            

Edの勤務先にある倉庫会社では、今仕事が暇になってきて現場作業員たちの
間で仕事の取り合いが始まっている。仕事が減っても残業代が欲しいのは人情。
定時で帰ればいいのに、と思うのは恵まれた階層で働いている人の理屈。残業
代を生活費の一部に充てなけれならない人たちにとっては重大問題。そこで、生
活防衛のため仕事は成るべくゆっくりやり、サボりで時間を空費し、定時以降に
仕事をして残業代を稼ぐ・・・というような不正が生まれる。


仕事もないのに残業代を稼ぐということに不正の罪悪感を持つ人は、我慢して定
時で帰る。けれども遊んで残業代を請求している人たちに対しては、当然ながら
批判的であり、残業するほど忙しいなら定時で帰っているこっちに仕事を回せと
怒る。浅ましい争いではあるけれど、衣食が足らなければ礼節は知らぬ道理で
ある。


派遣業の規制が資本家と政治家の都合で大幅に緩められてしまった現在、派遣
労働者は益々増え、過酷な条件と低賃金で働かざるを得ない。特に現場、単純
労働の従事者は将来の展望も開けず、俯いて黙々とした毎日を送っている。これ
では、まるで企業の奴隷のようではないか。


現場で働く低賃金の人たちに、希望が持てるような社会はいつか訪れるのだろ
うか・・・

お金持ちの方ばかりに顔を向けている政治屋ではなくて、貧しいものの味方をす
る真の政治家が、いつか現れるのだろうか・・・


                     



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