Ed's Slow Life

人生終盤のゆっくり生活をあれやこれやを書き連ねていきます。

ゆーもあ

2014年05月28日 | Weblog

                

冗談が言えない、ユーモアがないというのは、欧米人に言わせれば頭が良くな
いといことと同義なのだそうである。確かにユーモアのある人とは、一緒にいて
気詰りになることはないし話していても、楽しくて面白い。


以前(若い頃)スイス人の同僚と仕事で長崎に一ヶ月ほど出張したことがある。
仕事の客先でもホテルでも一日中一緒に過すわけだから大抵お互いに飽きて
くる。ある日移動中に「何か日本の面白い話はないのか・・・日本のユーモアは
どんなものなのか、何か冗談をいってみろ!」と云われて困ってしまった。


冗談を云えといわれて出てくるものではない。彼にしてみればいつも四角四面
の話ししかしないEdと一緒にいて「日本人にはユーモアという文化がないのか
・・・?」と疑問に思ったのかも知れない。^^!


それでも、仕事が終わって夜二人で呑んでいる時は酔った勢いでバカ話くらい
はするのだけれど、欧米人のスマートな冗談には遠く及ばない。我々日本人の
冗談は駄洒落が多くて、外国人には面白くも可笑しくもない。駄洒落はユーモア
ではない。


ユーモアは聴いて思わずニヤリとさせられる内容のあるお洒落な笑いで、なか
なか真似は出来ない。ユーモアは彼等が普段から嗜みとして訓練されている
ものなのではないだろうか。


                                        

GMで働いていたころ、車の新型審査でメサの試験場に仲間と詰めていた。ア
メリカ人の同僚が我々に「コーヒー飲む?」と訊いてくれた。コーヒーは事務所の
片隅に常時沸かしてあってセルフで勝手に呑んでいいのだけれど、脇に置いて
ある缶に一杯分5セント寄付(Donation)する決まりになっている。
彼と仲のよいKさんは遠慮して「俺は要らないよ」と云った。すると”遠慮してるん
だな”と即座に察知した彼は、私に向かって「Kはきっとコーヒーより5セントが欲
しいんだ!」と云った。近くにいた者は爆笑である。日本人はこういう冗談はあま
り言えない。


もう一人、今度はイギリス人の同僚G。彼は仕事で日本に3ヶ月ほど滞在して
いたので、帰り道が同じ方向だったJinさんと一緒によく彼のアパートに立ち寄
った。Jinさんは日本人には珍しく冗談を云う人で頭の回転が速いから時々Gを
へこませていた。ある時技術には詳しくないJinさんが何かの説明ができなかっ
たときのこと、「He is an ashtray on the motorbike」だという。
最初は「・・・えっ?」と、何のことか解らなかったのだけれど、やおらして爆笑。
「技術では役立たずだ」とおちょくったのである。悪口なのだけれど単純に可笑
しかった。


四角四面でさっぱりユーモアの無い自分は、他人の冗談を聞いてただ笑うし
かない。普段の生活に笑の一つも提供できない役立たずである。


                     



最新の画像もっと見る

コメントを投稿