1月に亡くなった兄の納骨式で、10日(日曜日)雑司ヶ谷まで行ってきた。JR池
袋から徒歩でも20分なので散歩がてら歩いていくつもりだった。しかし池袋に着
いたら既に空気が生暖かくて、折角シャワーを浴びてきたのに汗かくのもヤなの
でタクシーに乗った。
兄が未だ元気でいたころ、都内にロッカー式の墓(短期収蔵施設?)を買ったと
話していたけれど、雑司ヶ谷霊園とは知らなかった。
園内の広い通りは大きな木(ケヤキなど)の並木道になっていて、都心部のチョ
ッとした緑地帯になっている。案内書によると、夏目漱石、竹久夢二、永井荷風、
小泉八雲、川口松太郎、サトー八チローなど有名人が多数眠っているらしい。
兄の納骨場所は祟祖堂と呼ばれる3階建ての建物の中で、まるで駅の手荷物
を一時預かるロッカーと同じ。サイズもお骨がようやく入るくらいの大きさで、正し
く短期収蔵施設(?)である。
ま、大枚はたいて墓地を買ったところで、どうせ息子が後を継がなければ、いず
れ共同埋葬されてしまうのだから、無名の一般人には無用かもしれない。兄は
至って合理的な考えだった、というわけである。
坊さんの読経もなく、お花を供えて焼香だけの簡単な納骨式を済ませ、用意して
くれた会食の場所へ移動した。久しぶりに都電に乗って3駅、大塚駅前の割烹ま
で行き、皆でお昼をご馳走になった。人間、悲しいにつけ嬉しいにつけ、とにかく
呑んで食べるものなのだ。^^!
家族や兄弟を愛し、大事にしてきた兄らしく4人の子供と8人の孫たちに囲まれ
た賑やかな納骨式になったけれど、100歳まで生きたいと言っていた兄だった
のに、最期は怪しげな病院に小1年も押し込まれて死んでしまい、本人にとって
はさぞ無念だったのではなかっただろうか・・・
立派な葬式を出してもらっても、哀れな最期では意味がない。生きているうちに
こそ、家族が愛情をもって世話をし、最期を看取ってあげなければ浮かばれま
い。酒を呑みながら、Edはチョッと複雑な心境だった。
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